ニトリのスキレット、通称「ニトスキ」が流行っていますよね。ニトリで売られている鋳物の厚手のフライパンのことなのですが、。このスキレット、厚手のためにムラなく余すことなく加熱できることから、ふっくら美味しく仕上がると人気です。
サイズも小さいので魚焼きグリルにもすっぽりと入り、オーブン料理なども手軽に作れるなど、アイデア次第で様々な使い方ができそうです。また、キッチンではもちろんのこと、これからの季節、キャンプなどのアウトドアでも活躍しそうです。
「これは面白そうだなぁ。」と思い、今回15㎝、19㎝の2サイズのニトスキを購入してみました。
まずはシーズニング!ニトスキは直ぐには使えない
ニトリで大小2つのスキレットを購入しました。
大きいほうが19㎝、小さいほうが15㎝です。深さは同様です。確認したところ、どちらも魚焼きグリルには入りました。蓋はありません。
一般的なフライパンであれば、ザッと洗って直ぐにでも料理で使えるものですが、ニトスキやダッチオーブンのような鋳物のクッカーはそうはいきません。
通常、こういったクッカーは売り場で見栄えするように錆止めが使われていますので、これをしっかりと落す必要があります。また、錆止めを落としてしまえば、その後は当然錆やすくなりますので、その対策も必要です。
ここでは、上記の写真でも確認できる、ニトスキについている札に書かれたやり方に沿ってシーズニングを行います。
ニトスキに塗られた錆止めを洗い落とす
ニトスキに塗られている錆止めをしっかりと洗い落とします。
食器用洗剤でしつこいくらいにシッカリと洗い落とします。なお、スキレットは油を馴染ませるために通常時は洗剤で洗うことは少ないです。余程汚れがこびりついてしまった時などは別ですが、普通はたわしでゴシゴシとやって洗いますので、人によっては洗剤洗いはこの初めの1回のみになることもあります。
洗浄がいい加減で、塗料やワックスが溶けてでてきてしまうようでは使い物になりませんので、とにかくシッカリと洗いましょう。スキレットに水をはり、沸騰させて塗料を煮出す人もいます。(私はそこまではやりません。)
油を馴染ませる
洗剤を洗い流し、水気をふき取ったら弱火にかけていきます。まずは空焚きをし、しっかりと焼いて水分をとばします。
その後、少量の食用油を入れて、油を馴染ませます。これをシーズニングと言います。
追記
隊長 (id:outdoor-kanazawa)さんのアドバイスによると、この際の油はオリーブオイルなどの植物性のものが良いようです。油によって(バターなど)は塩分があり、錆の原因になるものもあるみたいです。なんとなく雰囲気でダッチオーブンなどの鋳物を使う時はオリーブを使っていましたが、そんな違いがあったとは知りませんでした。保管の際にもオリーブオイル。覚えておきます。ありがとう、隊長!!
この作業がいい加減だったりすると、鉄の臭みがでたり、食材もこげやすかったり、こびりつきやすかったりもしてしまいます。
スキレットの側面などにもシッカリと油を塗っていきます。
弱火のまま5分ほど火にかけながら油を馴染ませていきます。結構煙も出ますので要換気扇です。
折角だから肉を焼いてみる
シーズニングだけして終わりでは面白くありませんので、何か焼いてみましょう。
近所のスーパーに買い物に行くと、ちょうど肉の日(29日)ということで、ステーキ肉が安かったのでこれを焼いてみることにしました。
熱くなったニトスキに、塩コショウをした肉を投入したのですが、大きいほうの19㎝のスキレットを使いましたが、チョッとサイズ的に厳しかったです。
しかしまぁ、このギリギリいっぱい感がまた良かったりもしますよね。
片面に焼き目がついたところで、ここにさらにニンニク、玉ねぎ、インゲンを入れていきます。
既に結構旨そうです。熱が入り、肉が縮むとスキレットにピッタリのサイズになりました。
蓋をして弱火で蒸らします。ちなみに蓋は別のフライパンのものです。
以前の書いた記事で紹介していますが、このグリルパンの蓋を使っています。
完成&実食
ニトスキの良いところの一つは、そのまま食器として使っても絵になるということでしょう。
鍋敷きにそのまま載せて食卓へ。
当然、ビール 発泡酒も準備してあります。
やっすい肉と、発泡酒なんですど、なんか器のせいで贅沢な感じになります。
ちょっと火を通しすぎました。もう少し、厚みのあるお肉でやると良かったかもしれません。
肉が柔らかく焼けると評判ですが、安いオージービーフだったこともあり、食感にはあまり違いは感じられませんでした。まぁ、どう調理したってオージービーフはオージービーフだわ。ただ、ナイフは普段よりも綺麗に入ったような気がしますが、気のせいかもしれません。
反省と感想
安くて大きい肉を喰おうなんて、変な欲を出さずに、小さくても良い肉を買うべきでした。不味かったわけではないのですが、うなるほど美味いわけでもない。
付け合せの玉ねぎやインゲンが良い感じで甘くなっていたことを考えると、もう少しグレードの高い肉でやっていたらかなり美味しかったんじゃなかろうかと後悔しました。
ニトスキについていえば、前述の蓋つきのグリルパンでも同じことはできますし、キッチンで使うのであればあえて買う必要も無いものなのかもしれません。ニトスキには蓋がありませんから、料理での使い勝手で言えば、グリルパンの方が良いと思います。
ただ、やはり厚手の鋳物ですのでなかなか冷めずに最後まで暖かい料理が食べられるなどのメリットもあります。こういったことや、無骨な外見に食器としての価値を見出せるかたにはおススメです。
私はこういうチョッと変わった物を使うの大好きです。ビックリするほど味が変わったりするわけではありませんが、単純に楽しいですよね。安い食材でもなんだかごちそうチックになりますしね。
手入れは大変ですが、その分愛着もわきそうです。
では、また。
私が使ったグリルパンの蓋は、蓋だけでも購入できるようです。スキレットのサイズに合ったものをご購入ください。