昨日に引き続き、下社の新しい御柱の様子です。
今日は下社の大きいほうのお宮、秋宮の四本の御柱と新しい宝殿をご覧ください。
秋宮周辺は飲食店やお土産店、温泉や観光施設などが数多くありますので、4つある諏訪大社のお宮の中でも最も観光向けです。バスツアーなどで諏訪大社とか下社とだけ書かれている場合は、この秋宮のことを指すことが多いです。
秋宮と春宮はよく似ている
下社の二つのお宮、秋宮と春宮は規模こそ違えど、よく似ています。
この鳥居を抜けて真っ直ぐに進むと、秋宮のシンボルともいうべき神楽殿としめ縄が目
に飛び込んできます。
この神楽殿の先に拝殿があり、その奥に宝殿が、そしてそれらを囲うように4本の御柱が建っています。
この境内の配置は春宮も同じで、秋宮をコンパクトにしたような佇まいです。昨日の投稿と比較していただくとよく分かると思います。
ちなみに、これは昨日の投稿の記事にも投稿した春宮の神楽殿です。
奥に拝殿があることが分かります。規模は小さくなりますが、よく似たお宮であることが分かっていただけると思います。
さて、秋宮にもどります。
シンボルのしめ縄です。
デカいでしょ。建物の方にダメージにならないように、これでも以前より軽くなっているそうです。ですから、たぶん昔はもう少し大きかったのではないかと思います。
人の大きさと比較するとなおさらその大きさが際立ちます。
御柱も良いですが、秋宮に来られたら、このしめ縄も是非ご覧になって行ってください。もっとも、嫌でも目に入ってくると思いますが。
秋宮一之柱
拝殿の右側に建っているこのお宮で一番大きな柱です。祭の最後で建てられます。
広角で撮ってもだいぶ後ろまで下がらないと収まり切らない大きさです。
下社の御柱の特徴の一つが節の多さです。上社の御柱と比べると節が多くゴツゴツとした印象の柱が多いのですが、この柱は割とツルっとした綺麗な柱です。
な~んて思っていたのですが、裏に回るとやっぱり下社の柱らしいゴツゴツとした柱でした。
樅の木を伐採し御柱にする際に、表面に木のキレイな面が来るように考えて木造りをします。このゴツゴツした面が曳行の際には下になるように最初から考えて作られていたわけです。
ただ、ここで問題が生じることがあります。というのも、下社の御柱は山出しと里曳きで担当する地区が変わるのです。
ですから、柱を作る地区と、それを建てる地区が違うわけです。そのため、いざ建御柱というときに、「どの面を正面にすればいいんだ!?」「綺麗な面に傷がついてるじゃないか。」と揉めることが過去にはよくあったそうです。
秋宮二之柱
拝殿の左側に建っています。
やはり大きいです。
拝殿の脇で座り込んでいる方がいますが、ここから三之柱が見えます。
春宮の御柱の根元はゴツゴツとした大きな石などが転がっていましたが、こちらはキレイに整地されていました。
秋宮三之柱
二之柱から拝殿の奥を覗き込むと見えます。
春宮同様、近くで見ることはできません。
秋宮四之柱
一之柱付近から、拝殿の奥を探すと見つかります。
このお宮で一番小さな柱。もちろん比較の問題ですが。
他の柱よりも節が多く荒々しい印象です。
秋宮の新しい御宝殿
春宮同様に秋宮でも宝殿が新しく建て替えられています。宝殿は神楽殿の裏にある拝殿の奥にあります。
これが秋宮の拝殿。昨日掲載した春宮の拝殿とよく似ているでしょ?
一応貼っておきますか、上が秋宮で、下が春宮です。
この写真だけ見せられると、未だにどっちがどっちか分からなくなることあります。
拝殿に関しては面白い逸話があるのですが、それはまたの機会にします。
さて、御宝殿。
秋宮の新しい宝殿も春宮の時と同じで、拝殿の左側から奥を覗き込むと見る事が出来ます。
格子の先に見える白木の真新しい建物が御宝殿です。
屋根も見えました。
上社本宮の宝殿は間近で見る事が出来るのですが、下社の宝殿は拝殿越しになるので、全体を見ることは難しいです。どこか良いポイントをご存知の方がおりましたら教えてください。
秋宮に来たなら必ず寄りたい新鶴さん
秋宮のすぐ近くに新鶴というお店があります。ここでは美味しい塩羊羹を買う事が出来ます。
「秋宮まで来たのに、ここの塩羊羹の存在を知らずに帰ってしまうのでは勿体ない!!」ということで、ここでねじ込みました。
誰か大切な人に一品だけ諏訪土産を持っていくということになれば、わたしならここの塩羊羹を持っていきます。その位、自信を持ってお客様にすすめられる味です。とにかくおいしい。
美味しいので全国にファンも多く、中にはこのお店を目的にやって来て、ついでで秋宮を参拝するなんて方もいるくらいです。
秋宮に参拝された際は、是非、この新鶴さんにもお立ち寄りください。食べたら絶対ファンになりますから。
これで、諏訪大社の新しい御柱16本すべてを紹介しました。他のお宮については以下にリンクを貼っておきますのでご覧ください。
見比べてみると、どの柱も違った表情をしていて面白かったです。観光で来られる方にはもちろんのこと、地元の人たちにも、いや、地元の人たちにこそジックリと見比べてもらいたいです。
では、また。