突然ですが「メスティン」って知ってますか?
知っている、聞いたことがあるという人はたぶんアウトドア好きの方ですよね。山が好きだったり、ツーリングが好きだったり、キャンプが好きだったりすると、きっとどこかで見聞きしたことがあると思います。
知らない人のために少し説明すると、これは飯盒(ハンゴウ)、要するにご飯を炊くためのクッカーなのです。見かけは写真のとおり、なんの変哲もないアルミの箱です。パッと見は弁当箱です。
一つ持っておくと非常に便利なクッカーで、アイディア次第でなんでも作れてしまうという万能クッカーだと評判で、それなら一つ試してみようかと思い、アマゾンで購入してみました。
エスビットのポケットストーブと固形燃料での炊飯が有名
YouTubeで「メスティン」と検索するとよく出てくるのが、メスティンと、エスビット社のポケットストーブ、それから固形燃料を使った炊飯の様子です。なんでも、この3つで炊飯をすると、燃料に火をつければ後はほったらかしで美味しいご飯が炊けるのだそうです。
以前から、「簡単そうで良いなぁ」と気になっており、今回、メスティン購入に合わせて、エスビットのポケットストーブも合わせて購入しました。
これがそのポケットストーブ。
信頼のドイツ製。まぁ、最近は怪しいけども。
いっしょに純正の固形燃料も付いてきました(後述しますが使いません)。
メスティンを使う前に
さて、メスティンも届いたことだし、すぐにでも使ってみたいのですが、その前にやらなければいけないことがあります。それは何か。それはバリ取り。
amazonなどのレビューや各種紹介サイトなどでも言及されていますが、このメスティンというクッカーは細部の造りこみが甘いです。切断面の折り曲げ加工などはされておらず、切り口のバリが非常に目立ちます。クッカーであると同時に食器にもなりますので、口を怪我せぬようにヤスリがけが必須になります。
それから、メスティンの表面を保護するために、米のとぎ汁を入れて10分から15分ほど沸騰させると良いそうです。なんでもアルミの表面に被膜ができるそうです。どの程度の効果があるのか分かりませんが、とりあえずやっておくとします。
練習も兼ねて本日の昼食はメスティンで炊飯
山で使うつもりで購入していますが、現地で炊飯に失敗したりすると悲惨ですので、あらかじめ練習しておこうと思います。
しかし、本気になれない練習ほど意味の無いものもありません。そこで、本日の昼食をメスティンで炊いたご飯&おかずという組み合わせとし、炊飯に失敗した場合、飯抜きになるという条件下での練習としました。
絶対に負けられない戦いが、ここにあったわけです。
普段、会社でこんなことをやれば怒られるかもしれませんが、今日は昼時には本来いるはずの事務員さんが通院のためにお休み。会社には私しかいない。「やるなら今日しかない。」そんなタイミングでもありました。
火加減も水加減も簡単
飯盒炊飯で難しいのは火加減と水加減。しかし、メスティンなら心配ご無用。
まず火加減。これは固形燃焼に火をつけたら消えるまで放っておけば良いだけです。クッカーの中でパチパチと小さな音がするのを耳を澄ませて確認したり、正確に時間をはかったり、そんな苦労や手間はいりません。
ちなみに、メスティンと一緒に買ったエスビットのポケットストーブには純正の燃料がついてきますが、炊飯をするには燃焼時間が少し短いようです。また、やたらと煤が出るそうでamazonのレビューなどを見る限りではあまり評判はよろしくないです。あと、これ、私の感想ですけど、この燃料、臭いです。なんか生臭い。食べ物と一緒に持ち歩きたくないので、BBQなどで着火剤代わりにでもします。
次に水加減。これも簡単。1合炊きの場合、リベットまで水を入れれば良いだけ。わざわざ水量を量ったりする必要はありません。
この状態で20~30分ほど吸水させるとよりおいしく炊けます。
さあ、吸水が終われば後は火にかければよいだけです。
点火&放置
固形燃料に点火したら、後は放置です。周囲に火が燃え移ったりしないようにだけ気をつければ、あとは何の心配も作業もありません。火を付けるだけ付けて、後は放置プレイです。
ちなみに動画撮っていたのですが、というか、撮っていたつもりだったのですが失敗しました。そのため、このへんの様子は写真とか無しです。すいません。
火が消えたらタオルなどで包み、ひっくり返して、しばらく蒸らしましょう。蒸らし時間を含めても、約30分ほどで美味しいご飯が炊きあがります。
実食
さて、上手く炊けたでしょうか?
お~ 素晴らしい! これは旨そうだ!!
芯もなく、水っぽくもなく、丁度良い炊き上がりです。
それにしても炊き立てのご飯って良い匂いがしますねぇ。もう、これだけでも腹が減ってきます。
さて、おかずですが、おかずはコチラの缶詰です。
栄養的にも、見た目的にも、内容的にも完全にダメダメな昼食ですが、飯盒で炊いたご飯となればカレーか缶詰だろうと勝手な決めつけで、缶詰になりました。
カレーも良いのですが、カレーをかけたら大概のご飯は美味しくなりますから、炊き立てのご飯の味を堪能するにはやはり缶詰だろうと。
貧乏臭いとか言うな。たまに喰うと、これが美味いんだ。
使用してみての感想
「思っていたよりもずっと良い。」というのが率直な感想。何よりも、火加減を気にせずに炊飯が出来るというのは素晴らしい。同時並行でおかずを調理するなど時間を有効に使えそうなので、山ごはんがいっそう楽しくなりそうです。
それから、密閉性が高いので、色々な用途で使えそう。蒸し料理や煮込み料理も良さそうだし、レパートリーは広がりそうで、ファンが多いのもうなずける作りです。
はやく、山で使ってみたい。そう思えるクッカーです。
メスティンもって、週末にでも守屋山に行こうかと思っていたのですが、昨日は季節外れの猛吹雪。そんなに積雪はなさそうですけど、大丈夫だろうか。様子見て登るかどうか決めます。
これが、まだ完結していないので、早めに登りたいとは思っているのですが…
では、また。
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