はてなブログから移項した記事

美味しくて健康や美容に良い上に気軽だと聞いたので、ぬか漬け作ってみました

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勘の良い読者であれば、直ぐに気が付かれたことだろう。

そうなんだ。すまない。

アイキャッチのネタを使いたかっただけなんだ…

アニメの放送が終了して数ヶ月、ブームも一段落した感がある昨今。既にネタとしても旬を過ぎ、今更感が漂っているわけですが、そんな空気を読んだ上で無視を決め込み、やりたいことをやるのがこのブログなのです。

さて、そんなわけで(どんなわけで?)、今回のテーマは漬け物です。

ぬか漬けを作ってみましたので、その様子をレポートいたします。

ぬか漬け

念のためにぬか漬けについて簡単に書いておきます。

ぬか漬けは、米ぬかを使った漬物のことです。米ぬかと塩、水で作った糠床(ぬかどこ)の中に野菜などを漬けこんで作るが、ぬか床内では乳酸菌発酵がすすんでいるため、漬けた野菜は独特の風味になります。

ぬか漬けは乳酸菌や酵母により有害物質を分解する効力が高く、腸内を清浄に保ち健康維持に大変良いそうです。ただ、もともとは保存食品なので塩分が多いので、食べ過ぎには注意です。

要するに、美味しくて健康や美容にいい漬け物というわけです。 

精米後に出る米ぬかでぬか漬けを作る

米ぬかの調達

ぬか漬けを作るのであれば、漬け物とする野菜などを漬けるためのをぬか床を作らねばならず、当然、米ぬかが必要となります。

米ぬかはお米を精米する際に出る、言ってみれば不要物なわけです。しかし、流通されているお米の殆どが精米済みの昨今は、この米ぬかを入手するとなれば購入する必要があります。

 

 

米ぬかだけではなく、こんな感じで、完成品のぬか床や、漬物用品をセットで販売しているところもあって、こういうのを使えば簡単だし、失敗も無く美味しい漬物が作れるのでしょう。

でもね、それでは少しつまらない。

それに、我家には米ぬかがあるんですわ。 

熊本から玄米が届いたので家庭用精米機で五分づきに精米して食べた - ヘソで茶をわかす

この記事で書いていますが、普段からよく家庭用の精米機で玄米を精米して食べていまして、米ぬかが出るんですよね。

普通は捨ててしまうんですが、ぬか漬け作るのも面白いかもしれないと思い、少し前から貯めていたわけです。

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精米するたびに、スーパーのビニール袋に入れて冷凍保存していました。

そしていよいよ貯まった米ぬかを有効活用する日がきたわけです。

ぬか床を作る

まずはぬか漬けの命とも言える、野菜を漬け込むぬか床を作ります。

このぬか床。毎日かき混ぜて空気に触れさせないと腐ってしまいます。その作業がメンドクサイと思っていたのですが、どうやら冷蔵庫で保管すればその作業の必要がない(程度の問題かもしれない)と聞き、それならぬか漬けやってみようかということになりました。

作り方ですが、基本は簡単です。

米ぬかを炒った後、これに塩と水を適量加えるというのが基本的な作り方です。

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米ぬかは数回に分け、焦げ付かないように弱火で炒りました。

米ぬかは計ってみたところ600gありました。これに対して、同量の600mlの水と80g(米ぬかに対して約13%)の塩を加えました。

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これで完成でもよいのですが、ここに混ぜものをしていくと、より美味しくなるそうです。

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今回は味噌汁のダシ用に購入してあった干し椎茸、鰹節、昆布を混ぜてみました。

ぬか床は米ぬかと塩と水の分量や、塩と水と共に一緒に加えるものと、ぬか床で働く乳酸菌の数や種類よって味の差が生まれるわけです。

無難そうな野菜を漬けてぬか漬けにしてみる

ぬか床もできたので早速ぬか漬けを作ってみましょう。

冷蔵庫にあった漬け物にしたら美味そうな野菜をいくつか漬けてみました。

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乳酸菌は酸素の少ない環境を好むそうなので、食材の間に空気をが入らないようにシッカリとぬか床に埋め、上からパンパンと叩いて空気を抜きます。

漬けては食べ、漬けては食べの繰り返しでぬか床を使っていると、最初のうちは乳酸菌がおらず、ただ塩味が付くだけだったぬか床が、次第に発酵がすすみ漬け物の味もまろやかになっていきました。

以下に食べてみた感想とオススメ度を星にしてみました。

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きゅうり

定番のお漬物って感じですよね。食べる前から分かってしまう想像通りの味。しかし、安心して食べられる安定の美味さ。

とりあえず、オススメ度はこのきゅうりを基準に考えてみました。

人参

これも定番。香り強調されて非常に美味しく感じられました。お漬物と言うより、お新香って感じですね。かなりお気に入りの味です。

ミョウガ

これも上手い。人参同様に香りが非常に良い。

まるごとボリボリと喰っても美味しいですが、刻んでお茶漬けにするとタマランです。

セロリ

地元の特産セロリ。浅漬けにすると美味しいので、きっとぬか漬けもイケるだろうと思いやってみましたが、予想以上に美味い。

これも人参同様に香りが強調されていてとても美味しく感じました。

大根

きゅうり同様に定番の味、安定の美味さ。

大根が安く売っていたこともあり、この数週間は頻繁に漬けてはボリボリと喰った。 これだけ喰えば飽きそうなものだが、不思議と飽きない。

★★★☆☆

 

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定番の食材を漬けたこともあり、どれも美味しくいただけました。ぬか漬けにすると香りが強調されるようです。それから、旨味が増すというか、別の旨味が足されているような感じです。

冷蔵庫で保管する分には、大した手間もなく、気軽に美味しいぬか漬けが食べられるので、満足しました。

変わり種のぬか漬けも作ってみた 

無難なところはどれも非常に美味しかったので、こうなってくると、チョットだけ冒険してみたくなるわけです。そんなわけで、変わり種のぬか漬けにも挑戦してみました。

漬けてみたのはこちら。

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左からミョウガ、チーズオクラ長芋アボガド、そしてバナナです。

ミョウガは単純に好きなのでまた漬けました。

オクラ

軽く下茹でしてから漬けました。まぁ、まずは失敗の少なそうな食材からいただいてみましょう。

漬けた効果か青臭さは完全になくなっていました。歯応えと、独特の粘りはそのままに、旨味が補強された感じです。美味い。

★★★★☆

アボガド

今回一番の期待の食材。わたしの大好物の一つ。そのまま喰っても美味いわけなので、「コレ、絶対に美味しいでしょ!?」と余裕を持ってぬか床へと送り出しました。

しかし…

一晩漬けただけなのですが、塩がすごく効いている。いや、効きすぎている…

それと、柔らかくなりすぎているのも気になりました。

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バナナとアボガドは柔らかくなりすぎて、手で米ぬかを洗い流そうとすると、崩れてしまいそうだったので、こうして水を張った鍋にとり、何度かゆっくりと水を入れ替えて米ぬかを洗い流しました。

もっとも、アボガドって熟して柔らかくなったものの方が美味しかったりもするので、それ自体は問題は好みの問題かもしれませんが、漬け物には歯応えがあるという先入観からか、少し物足りなさは感じました。

ただ、漬けた影響か、アボガド独特の青臭さは無くなっていましたので、今回は失敗しましたが、塩の加減や漬ける時間を調整すれば美味しくいただけそうな気もします。

★★☆☆☆

チーズ

悪くない。

ぬか床で溶け出して、だいぶ柔らかくなっていました。小さいチーズを使ってしまったことも影響したのか、少し塩気が強く感じましたが許容範囲。酒のツマミには合いそうです。

ただ、あえて作りたいかと言われると、そこまで美味いわけでもなかったです。チーズの種類やサイズを変えるなど多少工夫するともう少し楽しめるかもしれませんが、今回漬けたチーズに関して言えば、可もなく不可もなくと言った感じでした。

★★☆☆ 

長芋

ここまでの変わり種の中では一番うまい。香りに変化が殆どないのが少し残念ではありましたが、歯応えは生のものに近くしっかりしていて、味も非常にまろやかで美味しかった。御飯のおかずにも酒のツマミにピッタリな感じに仕上がっていました。

これはオススメできる味です。

★★★★★

バナナ

今回の試みの 地雷 注目の一品。

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正直、味の想像はできません。しかし、切り分ける前から嫌な予感しかしてきません。何せ、ぬかを洗い落とすのが困難なくらいに柔らかく、というより溶けてしまっていて、作ってはいけないもの作ってしまった感がすごかったですから…

恐る恐る箸を伸ばし食してみる…

━━ΣΣ(゚Д゚;)━━!!

こ、これは!!

正直、美味くはない。美味くはないが、不味くもない。実に面白い味!

コメントに困って「面白い味ですね。」とか言っちゃうグルメレポーターのそれではなく、本当に面白い味。

今にも崩れてしまいそうな見た目からは想像できない、イカ刺しをもう少し柔らかくしたようなネチャっとした歯応え。そして、どこかお酒の発酵臭のような独特の甘みのある香り。

評価に悩む。これを人に勧めて良いのかどうか…

 

絶対にご飯には合わないだろう。しかし、お酒になら合うものもありそうな気がする。

クドいようだが、決して美味いものではない。だが、これを「東南アジアの風土料理なんだよ。」とか言って出されたなら、「へぇ、珍しい食べ物だなぁ。」と喜んで食べそうだ。わたしなら間違いなく有り難がって喰うだろう。

そう。これは風土料理だ。いや、風土料理風料理だ。

土地の特産品的な、決して驚くほど美味いわけではないのだけれど、何か虜にされてしまう不思議な魅力がここにはある。

 

ただ、やっぱり美味くはない。

★★☆☆☆

 

いろいろなぬか漬けを作ってみての反省と感想

ぬか漬け、たのし~!!

一晩ぬか床に漬けただけで、これだけ味と香りが変化するってのは驚きです。

「なにそれ、なにそれ」と何にでも好奇心を示したサーバルちゃん状態です。

何を漬けるのか? どのくらいの時間漬けるか?

ぬか床の塩の加減は? 昆布や椎茸、唐辛子など、ぬか床には何を一緒に入れておくと美味しいのか?

ぬか床の乳酸菌が増えていったらどんな味の変化があるのか?

考え始めると可能性の広がりにワクテカが止まりません。

このところ仕事が忙しく、なかなか遊びにもいけないし、手軽に楽しめる趣味がほしいと思っていたところだったので丁度良かったです。 

 とりあえず簡単なもので始めてみましたが、チョット本格的にやってみたくなりました。これ、やってみようかな。

なんか、手を汚さずに作れるってうたっているし、きっと気楽に作れるのだろう。それに作例に随分と美味しそうなアボガドがあるのも気になるんだよな…

ん~悩む。

 

 

さて、長くなったので、今日はこの辺でお終いにします。

アイキャッチに使わせてもらった「けものフレンズ」ですが、アニメ再放送が始まり、2期の制作も決まったとのことです。また話題になった頃にでも、第二弾の漬け物フレンズの記事が書けるように、色々と試してみたいと思います。

では、また。

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