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ANOVAが高くて買えないので土鍋でローストビーフを作って、さらに握り寿司にしてみた

食い意地が張っているせいか、美味そうな喰い物の記事がやたらと目にとまります。

最近ですと低温調理とか真空調理とか言われる類いの調理法で作られたローストビーフの記事を何本か読みましたが、どれもとても印象的でした。

そんな記事を目にするとね、やっぱり自分でも作ってみたくなりますよね。いや、それ以上に食べたくなりますよね。ローストビーフ。

と言うわけで、以下はローストビーフの作り方です。

ちょっとばかり実験的な邪道な作り方をしています。

ANOVAの低温真空調理クッカー Precision Cooker が欲しい!! しかし…

最近わたしが読んだいくつかのブログで紹介されたローストビーフは、どれも最高に美味そうなものでした。程よく火が通り、ピンク色になった牛肉はとても食欲をそそられます。

しかし、それら美味そうなローストビーフの写真以上に印象的だったのが、どの記事でも同じ調理器具を使っていたことです。

これです。

どのページでもこのANOVA社製の低温真空調理クッカー「Precision Cooker」が使われていました。

見慣れないフォルム。聴き慣れない会社名。お前いったい何者よ?

調べてみると、要するに鍋などに張った水の水温を制御してくれるという代物らしい。

鍋を火にかけた場合、どうしても高温になってしまうが、コレを使えば、例えば60度で一定に保つようなことも出来るということです。

私が見たローストビーフの記事はどれも、「このANOVAの低温真空調理クッカーを使って、50~70度位の低温でじっくりと火を通して、美味しいローストビーフを簡単に作りました。」という内容でした。

良いじゃん。これ、凄く良いじゃん。欲しい!!

だけれど、

高い!!

どれも2万円以上…

2万円で美味しいローストビーフを失敗知らずで作れるなら安いものかもしれない。

それにローストビーフ以外にもチャーシューや温泉卵、ヨーグルトなどの発酵食品と、色々と使い方はありそうです。

しかし、やはりどれも、そうそう作るものでもない…

それに対して2万円の投資は高いのか、安いのか…

実に悩ましい。しかし、悩んでいるといつまでたってもローストビーフが喰えない。

と言うわけで、ANOVAの低温真空調理クッカーの購入に関する検討は一時棚上げし、それに代わる低温真空調理クッカーを利用したローストビーフづくりに着手することとしました。

低温真空調理クッカー「土鍋」でつくるローストビーフ

困った時は万能調理器具「土鍋」に頼る。

これまでにも土鍋の保温性を利用してヨーグルトや納豆などを作っているので、まぁ、たぶん上手くいくだろうと思います。

土鍋でつくるヨーグルト、その名も「土鍋ヨーグルト」 - ヘソで茶をわかす

自由研究にももってこい?土鍋で簡単、自家製納豆!【土鍋納豆】 - ヘソで茶をわかす

炊飯器で作るレシピなども目にしましたし、簡単なのでその作り方でやろうかとも思ったのですが、あれやると当たり前ですがご飯炊けないんですよね…

というわけで、今回は土鍋で低温調理に挑戦してみようということになりました。

 

あ、それから念のため書いておきます。

これ書いてないだけで怒りはじめる沸点の低い人がいますから。

低温調理は雑菌が繁殖する恐れもありますので、参考にされる場合は衛生面には注意してください。何かあっても当方は責任を負いかねます。

 

ローストビーフとなる牛肉(赤身)の下ごしらえ

今回の調理は実験的なものです。あまり上等な肉を使って失敗するなんてことは避けたいので、安い牛肉をチョイスしました。

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ラ・ムーの商品、安すぎて時々不安になります。

下味をつけるために、この赤身の肉に塩コショウとバジル、ニンニクをふりかけて良く揉み込みます。

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分量は…

適当です… レシピ残すためにちゃんと測ろうと思っていたのですが、忘れました。

結局いつも勘で作っています…

チョッと大目、濃い味くらいでちょうど良いと思います。

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塩・スパイス・ハーブを揉み込んだら袋に入れてしばらく寝かせておきます。

私の場合は仕事などの都合により1日寝かしましたが、1~3時間くらいで十分だと思います。

いよいよ低温真空調理クッカー「土鍋」の登場

土鍋に水をはり、火にかけます。いよいよ低温調理の開始です。

これと並行して、別の調理です。下味をつけた牛肉に焼き目を付けていきます。

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全ての面を焼いていきますが、肉内部にまで火が通らないように多めの油で一気に焼き揚げる感じで調理すると良いと思います。

全面を焼いたら再度ジップロックに入れて、シッカリと封をし、さらに袋内の空気を抜いておきます。

そうこうしているうちに土鍋の方もお湯が沸いてきました。

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ブクブクと気泡が湧き始めた頃です。この段階で74度でした。

低温調理でローストビーフを作るには50~65度位が丁度良いそうです。

肉を入れると多少温度が下がるはずですし、土鍋の保温性が高いとはいっても調理中に徐々に温度は低下するはずですので、このくらいの温度でたぶん丁度良いだろうと判断しました。

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肉の入ったジップロックを入れ、蓋をします。

更に保温性を高めるため、土鍋を新聞紙、バスタオルで包み、発泡スチロールの箱の中に入れて一晩放置です。

さて、翌朝には美味しいローストビーフが出来上がっているか否か!?

ローストビーフの注目の切り口は

「作ってみたら中までシッカリ火が通っていた」みたいなことは今までにも何度かあった。

経験のある人なら分かると思いますが、喰えないわけじゃないから良いけど、こういう失敗は非常にへこみます。

緊張しながら切っていきます。

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ヨッシャ!!

ピンク色のローストビーフだ!!

 

朝っぱらからガッツポーズです。

私の土鍋レシピがまた一つ増えました。

 

土鍋ローストビーフを一切れ喰ってみると、まずまずの味。

まぁ、所詮は安い肉です。感動するようなことは全くなく、そればかりか、安い肉独特の乳臭さみたいなものも多少感じます。

しかし、基本的な味はシッカリとローストビーフしてます。ソースなどをかければ十分ごちそうになりそうです。

朝から優雅にローストビーフに舌鼓と行きたいところですが、そうも行きませんので、一旦ローストビーフは冷蔵庫に閉まって出勤です。

バルサミコの酢飯で作るローストビーフの握り寿司

ちょうどこの日は教え子たちの合格の報があり、とてもめでたい日でもあったので、これは美味しいお酒と、美味しい料理が必要だろうということで、晩酌は握り寿司を作ることにしました。

とりあえず完成品を見てもらいましょう。その後で、色々言い訳します。

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酢飯にバルサミコを使っています。

ローストビーフも綺麗なピンク色に仕上がったし、酢飯も美味しいし、シャリも結構キレイに握れました。

そこまでで止めておけばよかったのに、余計なことをしました。

もう、お分かりですよね…

ソース…

一番左上の奴は割とイメージ通りになったのですが、他のものは流れてしまって…

バルサミコを煮込んだソースなのですが、かなりとろみがあるソースなので、こんなに流れたりはしないと思っていたのですが、ローストビーフの表面の水分であれよあれよと広がってしまい、まるで血のように…

見た目は悪いです。最後の最後でやらかしました。何だかとても悔しいです。

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別の角度から撮った写真だと、シャリも少し黒っぽいの分かりますか?

酢飯には寿司酢ではなくバルサミコを使ってみました。ただ、バルサミコはそのままだと、お米に合いそうもなかったので、ソースとしても使っている煮込んで甘くなったバルサミコを混ぜています。

ちなみに、この煮詰めたソースのつくり方は以前に記事にしていますので、良かったらお読みください。

いつもの料理を絶品に変えるワインビネガーを使ったお手軽ソースのつくり方 - ヘソで茶をわかす

肉料理との相性はバッチリです。口の中にひろがる香りがたまりません。

土鍋で作ったローストビーフとその握り寿司の反省と感想

忘れないうちに反省と感想。

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まず、非常に美味かった。

安い肉で作ったことが悔やまれる。次は絶対に良いグレードの肉を使いたい。

ローストビーフは素材の味が強調されるので、どうしても安い肉は匂いが気になる。

この点はソースで誤魔化せるが、どうせならソースなしでも美味しいローストビーフが食べたい。

ローストビーフの握り寿司も美味かった。

作り方の方向性は間違えていなかったと思う。ただし、盛り付けが最低だった。

この点が非常に悔やまれる。

シャリのバルサミコを大目にして、ローストビーフにはソースをかけない方が良いかもしれない。次は絶対にやらかさない。

まぁ、とりあえず美味しかったから良しとします。

そうさ。素人のオッサンだもの。美味けりゃ良いのよ。

あと、ローストビーフとヱビスビールの相性は最高でした。

ローストビーフだし、ワインかな?寿司だし日本酒かな?と悩んだが、これは絶対にビールだわ。とても美味しかった。

 

それにしても、土鍋でも案外うまくローストビーフ作れるものですね。

そうなると、高価な調理器具なんて要らないかなとも思ったのですが、やっぱりそれはそれとして、ANOVAの低温真空調理クッカーも欲しいなぁ。

どうしよう。やっぱり買おうかな。悩む。

 

っと、話が一周したところで終わります。

では、また。

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