仕事で近くまで行ったので、春宮の御柱の写真撮ってきました。
諏訪大社下社の春宮。2つある下社のお宮のうち、小さいほうのお宮。小さい故に観光客が秋宮に比べ少なく、そのため境内は静かで雰囲気がとても良いです。
春宮に関しては、以前にこんな記事を書きました。
このお粥を使った占い、筒粥神事が行われるのがこの春宮です。
こんな記事も書きました。
岡本太郎が絶賛したという万治の石仏があるのも春宮です。
以下、御柱祭直後の春宮の様子です。
春宮は秋宮をギュッとコンパクトにした感じ
秋宮には行ったことがあるという方は結構多いような気がします。バスツアーなどだと下社ならば秋宮、上社なら本宮にのみ参拝されることが多いですよね。
ですから、そういう方ならこの写真を見たら、「あれ、どこかで見たことがある」と思われるかもしれません。
後日掲載しますが、秋宮も鳥居をくぐってまっすぐに進むと正面に大きなしめ縄の飾られた神楽殿があります。ここ春宮も同じ。ただし、サイズはだいぶ違いますが。
秋宮のものと比べると小さいですが、それでも大きく立派なしめ縄です。この神楽殿の後ろに拝殿があり、その奥に宝殿があります。そして、それを取り囲むように、4本の御柱が建てられています。
春宮一之柱
拝殿の右側に建っているのがこのお宮で一番大きい春宮一之柱です。
流石は一之柱。デカい。
下社の柱は上社のものよりも節が多いような気がしますが、どうでしょう。上社も下社も御柱にはともに樅の木を使いますが、生育環境の差が出るのでしょうか。
春宮二之柱
拝殿の左側に二之柱が建っています。
これも大きい。そしてやはり節が多く、ゴツゴツとした印象です。
下社の神様は女神と言われています(実際は建御名方神とその奥さんの八坂刀売神の二柱とも祀られています)。ですから、女神のおられる下社のお宮にはゴツゴツとした男らしい柱が、男神のいる上社のお宮にはツルっと綺麗な女性的な柱が建てられていると勝手に思っています。
御柱祭自体も下社は荒々しく、上社は華やかですがそのへんが理由だと聞いたことがあります。
柱の根元です。
上社の御柱は既にキレイに整地されていましたが、こちらはゴツゴツした大きな石を周りに積み重ねるなど、建てたばかりな感じがします。もしかすると、このあたりの作業にもやり方の違いがあるのかもしれません。分かり次第追記します。
春宮三之柱
三之柱は二之柱の近くから、拝殿の奥を覗き込むと見つける事が出来ます。残念ながら、三と四の柱は間近で見ることはできません。
春宮四之柱
一之柱の近くから拝殿の奥を覗くと見えます。このお宮で一番小さな柱ということになります。
全体を写すために広角レンズで撮っているせいもありますが、やはり他の柱と比べると若干細い感じがしました。とは言え、デカいですけどね。あくまでも比較の問題。
遷座を終えた宝殿
上社の宝殿遷座祭は6月ですが、下社の宝殿遷座祭は御柱祭の里曳きの前日に既に行われています。
この拝殿の奥に宝殿はあります。
拝殿の左側から格子の奥を覗いてみてください。
真新しいキレイな建物があります。これが今回の御柱祭で建てられた宝殿です。6年に一度、こうして宝殿を建て替えています。
ミニ木落坂
下社の御柱と言えば木落し。
実は、あの有名な木落しの他にも木落しがあります。
御柱祭のとき、下社の8本の柱はこの坂を下って春宮へ入ってきます。
写真だと分かりずらいですが、この坂、ミニ木落しというのが妥当なのかと思うほどの傾斜と高さがあります。
新名所
春宮と言えば万治の石仏です。
この万治の石仏へと向かう道の途中に最近喫茶店がオープンしました。
下社春宮の直ぐ近く、最近オープンした花結びという喫茶店に行ってきました。
なかなか良い雰囲気でした。コーヒーも美味しい。 pic.twitter.com/5YwPovKkbY— hesocha (@hesocha_twi) 2016年5月25日
以前に紹介したことのあるヨイサ!シャツを作った「化粧屋」さんが新たに始めた喫茶店です。
秋宮周辺は飲食店も数多くあるのですが、春宮付近は少な目でした。ちょっと休憩したいという時にちょうど良いお店が無く、観光ガイドをしている時も難儀することが多かったのですが、これからはここをお客さまにも薦めたいと思います。
店内はBGMでジャズが流れており、とても雰囲気がよいです。ただ、静かなエリアでもあるので、BGMはなしで、隣を流れる川のせせらぎを聴きながらのんびりとコーヒーなんてのも良いような気もしました。
春宮は静かで本当に良いところですよ。ツアーだと無理かもしれませんが、もし個人で来られるのであれば、秋宮だけではなく春宮にも是非足をのばしてみてください。
では、また。