この週末は諏訪大社の各お宮で御柱休めが行われていました。仕事さえなければ、初めから通しで観覧したかったのですが、スケジュールが合わず、本宮の古御柱が八立神社へ曳行されるようすと、御柱を抜いた後の穴だけ見てきました。
御柱を引き抜いた後の大穴
諏訪大社上社の御柱のうち一番大きな柱が本宮一之柱です。
これが6年前に建てられた古御柱。この柱もこの御柱休めで地中から引き抜かれていました。
さすがは本宮一之柱。穴もデカい。数日前に投稿した記事で紹介した前宮の柱とは穴の大きさがまるで違います。
近くまでよって深さも確認してみました。
やっぱりデカいし深い。とは言っても2メートルまでは無いですかね。
さて、ここにあったはずの古御柱ですが、上社の御柱の場合は中洲地区にある八立(八竜)神社に曳行され、お休みになることになっています。
古御柱の曳行
来週は御柱祭の里曳きですので、どの地区もその準備で大忙しで、なかなか古御柱の曳行には人員を割けません。少人数での曳行です。
でも、御柱は大きい。6年前には1000人以上の氏子の手によって運ばれたような大きな柱です。
地中に埋まっていた部分です。かなり太いです。前宮と違い、かなり腐っていたんでしまったようですが、それでもかなり大きものだというのは確認できると思います。
これだけの大きさのものを曳くには曳き子が足りませんので、同じ御柱の曳行でも新しい柱とは違い、人力のみの曳行にはなりません。
一般道路を曳いていくことになりますから、あまりのんびりと曳いていられませんので、いろいろな道具等を使って曳きます。
この通り、柱を引き摺らずに進みます。
ただ、そうは言っても御柱。しっかり楽しみながら曳行しています。
おんべを持った子供らが柱の上にのっています。
神社に曳き入れるのが難しい
ここまでの写真からも分かると思いますが、曳行路はとても狭いです。この狭い道路を巨木を曳いていくのはとても難しいことです。
特に苦労するのが、最後に八立神社に柱を曳き入れる時です。
梃子を使いながら、柱の後方を大きく振るようにして方向転換をします。
この際、後方の綱を引くのですが、何せ狭い道なので十分なスペースがない。
先に神社に入った古御柱を避けるように境内に曳き入れます。これがまた難しい。
古御柱の八立神社への曳き入れは初めて見たのですが、いや、なかなか見ごたえがありました。ここ、実は御柱曳行路中でもっとも難易度の高いポイントなんじゃなかろうか。今回の御柱もかなり大きい柱ですから、6年後も氏子はここで悪戦苦闘しながら、柱を曳き入れるんだろうなぁ。
五月は里曳きです。大きな柱を狭い街中でどのように曳行していくのか。氏子らのチームワークをお楽しみください。
では、また。