冷蔵庫の中身が心許無くなってきたので、仕事帰りに近所の西友に寄って食料を調達していきました。
熊本の地震の件もあるので、普段はあまり買わないようなインスタント食品や缶詰類なども購入したいところですし、いつもよりほんの少し張り切って買い物です。少なくとも、お店に入るまでは買い物を脳内でリスト化し、計画的な買い物になるはずでした。
ところが、お店に入ってすぐのところにある見切り品のコーナーでコイツと目が合ってしまって…
春と言ったら、これですよね。筍(たけのこ)。
「え、見切り品とはいえ、筍がこの値段!?」なんだか、軽い興奮状態になってしまい、予定していた買い物をすっかり忘れて、普段と変わらない買い物リストになってしまいました。
少し前に竹の子料理を紹介している記事を見て以来、食べたいと思っていた所です。
いつも米ぬかをもらってアク抜きしていましたが、お米やそのとぎ汁でも良かったのですね。「こりゃ、楽で良い」ということで、この記事を参考に下ごしらえすることにしました。
「ふふふ、筍ご飯にしよう。」とウキウキ、ニヤニヤしているうちに、一つ、(余計なことを)閃いたので、それについて書きます。
筍の下ごしらえ
筍のアク抜きには米ぬかを使うものだと婆ちゃんから教わっていましたし、売り場にも米ぬかが一緒に売られていたりします。ですから、私の中では「アク抜き=米ぬか」だったわけですが、上記のブログによると、筍のアク抜きは米のとぎ汁や生米(大さじ2杯程度)でも出来るそうです。
今回、私は米のとぎ汁でやってみることにしました。
500gで1時間半から2時間ほど茹でれば良いそうなのですが、私の買った筍は小さいので時間はだいぶ短縮して茹でました。
これを米と調味料とその他の具材とで炊きあげるわけだが…
筍ご飯を作るのであれば、普通はこの下ごしらえの済んだ筍を食べやすいサイズに切り、お米と一緒に電気炊飯器に入れ、ダシと醤油や酒などで味を調え、油揚げなどの具材と共に炊き上げることになります。
最初はそのつもりだったのです。でも、少し前に防災用品やアウトドアグッズの点検をしたばかりだったため、「これ、メスティンで炊いたら美味しいんじゃね?楽しいんじゃね?」と余計なことを閃いてしまったわけです。
このメスティンですが、以前にも記事にしているので詳しくはこちらをお読みいただければと思いますが、要するに使い勝手の良い飯盒です。
メスティンで筍ご飯にチャレンジ
特段難しいことはありません。炊き方はいつもと同じ。お米を研いで、30分ほど吸水させたのちにメスティンへ。
米1合を炊くときの水の量は、リベットまで。これさえ守れば失敗知らずです。
この上から、下ごしらえを終えた筍をザクザクと切って投入。さらにダシと醤油で味付け。油揚げなども入れようかと思いましたが、「今はとにかく筍を味わいたい。」ということで、筍以外は一切具材なしです。
これを火にかけて炊き上がるのを待ちます。
例によって固形のアルコール燃料です。放っておけば15~20分ほどで美味しく炊き上がります。
あ、ちなみに、このメスティンでの調理は事務所でしています。筍を自宅で下ごしらえして、米と一緒に持ってきました。私のお夜食です。仕事ため過ぎたために昨晩は徹夜作業でした…
炊き上がり~実食
固形燃料の火が消えたら、タオルケットなどで包み、メスティンをひっくり返して、「パンパン」と数回底をたたきます。その後、そのままの状態で20分ほど蒸らしてからいよいよ蓋を開けます。
果たして、上手く炊き上がっているか否か?
いざ、実食!!
ん~ 正直、見た目は微妙です。醤油入れすぎたかな… いや、筍入れすぎたのか?
しかし、良い匂い。醤油の焦げた匂いと、筍の甘い香りがたまりません。
見た目ももちろん大事ですが、肝心なのは味ですよ、味。さて、食べてみましょう。
これは… タマラン!!
春の味というと、上品な味付けという固定観念がありましたが、この若干失敗気味の濃い味の炊き込みご飯も悪くない。というか、こっちの方が好みかもしれん。
しっかりと筍の味も香りもするし、たまに口に広がる醤油の焦げの香りがまた良い。
反省と感想
美味しいことは美味しかったが、やっぱり見た目は大事。こうしてブログで写真を晒すのであればなおさらのこと。もう少し繊細さが欲しいところだった。せめて山椒の葉でも準備しておけば、もうすこし絵的にはキレイだったかもしれない。
それから、山で使おうとメスティンを買ったのに、いまだに一度も山で使えず、やたらと職場での使用頻度が高いという困った状態は早くどうにかしないといけない。この状態はアウトドアなのかインドアなのか?
ただ、外で使おうが、室内で使おうが、こういうアウトドアグッズを使った調理は無駄に楽しいから困ります。たぶん、単純に味だけ比べれば電気炊飯器で炊いた方が美味しいのではないかと思うのですが、作る過程も含めた評価になるため、普段よりも格段に美味しく感じてしまうのだと思います。
熊本の地震以来、万が一に備えようという報道等も多く、避難用品をそろえた人なども多いかもしれません。たぶん、そういう人は東日本大震災の時も同じように準備したと思います。しかし、基本的にそういう気持ちはその時だけ盛り上がって、いつの間にか萎んでいきます。そしてグッズの使い方なども忘れてしまうのでしょう。その都度、確認していくのも悪くはないのですが、どうせなら楽しくスキルを身につけたほうが良いように思います。
別に本格的なものを買い揃える必要はありません。たとえば、家にある土鍋とカートリッジ式のガスコンロでお米を炊いてみるなど、いつもとちょっと違う、無駄な、だけれど楽しい手間をかけた食事とかも良いんじゃないでしょうか。その経験は、きっといざという時に役に立ってくれると思います。
では、また。
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