コットンテントに薪ストーブをインストールして冬キャンプを楽しみたい。
以前からのそんな欲求を今シーズンこそは実現しようと、ポンチョテントと薪ストーブを購入しました。
・冬キャンプ用にポーランド軍のポンチョテントを買ってみた - ヘソで茶をわかす
・ポンチョテントにインストールしたいアウトドア用薪ストーブ - ヘソで茶をわかす
今回は購入した薪ストーブのレビューと、実際にテントにインストールした様子をまとめました。
インストールした様子?
火入れの様子じゃないの?
別に話を引っ張ろうってわけではないのです。
前回少し中華製の薪ストーブに関する心配を書きましたが…
ええ… ひと波乱ありました…
- 中華製薪ストーブ Wood Camping BBQ Stove 開封
- 中華製薪ストーブの組み立て
- Wood Camping BBQ Stove のサイズ
- ポンチョテントに薪ストーブをインストール
- 危惧していたことが現実に… これぞ中華クオリティー
- Wood Camping BBQ Stove の販売元に問い合わせる
- 薪ストーブに火入れできなかった未練…
中華製薪ストーブ Wood Camping BBQ Stove 開封
ネットでポチって翌日には薪ストーブ、Wood Camping BBQ Stoveが届きました。
そして先週末、開封、組み立て、火入れまでをしようとキャンプ場へ行ってきました。それが冒頭に紹介した2つの記事。
ポンチョテントをサクサクと設営し、いよいよストーブの開封です。
早く薪ストーブを組み立てて焚き火で暖まりたい。何せ、こんなに霜柱がビッシリの寒い日でしたから。
ブロガー的には温度計を持っていけばよかったと後悔しています。キャンプ場はおそらく氷点下。風も強く、体感気温的にはもう少し寒かったです。
Wood Camping BBQ Stove はセット品が豊富で得した気分
アウトドア用の薪ストーブを購入した場合、ストーブの他にも必要になるものがあります。
例えばストーブを保管、運搬するのに必要なケースやバッグ。それから高温の金属を扱
うわけですから厚手のグローブなども必要になります。
そういったものを別途購入すると、コレが結構な金額になったりします。
ですがこのストーブ、おまけでそういった物が付属してきました。
梱包を開いてみると、まず現れたのが薪ストーブ用のグローブです。
ストーブ用のグローブって革製のものが多いですが、これは厚めの布のグローブです。革製品と比べると多少頼りなさは感じますが、入門用ですし十分でしょう。
更に下にはナイロン製の大きなバッグがありました。
薪ストーブを入れておくバッグです。素っ気無いバッグですが、丈夫な作りで安心してストーブの持ち運びに使えそうです。
ただですねぇ。これを開いてみると…
バッグの底の部分がこの通り汚れていました。ただの汚れなのか、カビなのか?
いずれにしても、このあたりは相変わらずの中国製って感じですよね。
まぁ、拭けばキレイになりますから全然気にしていませんけど。こういうの許せないって人は購入を控えたほうが良いと思います。
因みに、このバッグに薪ストーブを入れてみましたが、ストーブ上部にだいぶ余裕があります。
キッツキツで、無理やり入れたら破けた。みたいな、中国製品にありがちな欠陥はありませんでした。
スペースには薪を割るための斧やナタ、あるいは火バサミなどを入れると良いかもしれません。
中華製薪ストーブの組み立て
ダンボールからバッグやグローブを取り出すと、その下からストーブ本体が出てきました。
各部分をそれぞれ確認しながら、薪ストーブを組み立てます。
煙突などはこの通り、すべてストーブ内に収納されていました。
この薪ストーブはBBQコンロに天板をつけて、そこから煙突が延びるというシンプルな構造のようです。
早速組み立ててみましょう。
安定感のある三本の脚
テント内で使う際は脚を折った状態で使うつもりですが、取り敢えず、正式な使い方をしてみようと思います。
折りたたまれた脚を伸ばし、ストッパーで止めていきます。三本脚なのでガタガタせずに安定します。極端な傾斜などがない限り、安定して使えるでしょう。
ストーブ内に収まる各種パーツ
ストーブ内の煙突なども梱包材を剥いで並べてみました。
結構たくさんの部品が入っていました。よくきれいに収めたものだと関心します。
奥右からストーブ本体、天板、煙突×5(内1個にダンパー付)、スパークアレスター(煙突上部に取り付ける火花防止)。
手前右からBBQコンロの炭受け、BBQ用の網、バッグとグローブです。
ここに移っていませんが、ストーブの薪投入口に取り付ける灰受けもあります。
薪ストーブの天板を外せばBBQコンロとしても使える
この商品のセールスポイントの一つにBBQコンロとしても使えることが挙げられます。
私もこれが物珍しく感じられ購入を決めました。
上記写真の手前にある網と銀色のプレートをこのように薪ストーブにセットして使います。
冬キャンプはもちろん、夏のBBQでも大活躍しそうですし、安定感もありますので、焚き火台として使っても良さそうです。
網の位置も高すぎず、低すぎず、アウトドアチェアーに腰掛けながら使うのにはちょうど良さそうな位置です。
心遣いが嬉しい灰受け
灰受けもあります。
細かいところにも気を使っている感じで良いです。
少し小さいような気はしますが、有ると無いとでは薪や灰の扱いに大きな差になります。
高さを調節できる煙突
煙突は5本に分けられており、そのうちの一本はダンパーが付いています。
このダンパーの開閉により火力調整が行えるそうです。
それから、煙突上部に取り付けるスパークアレスターも付属していました。煙突から火の粉が飛び散るのを防いでくれます。
薪ストーブによっては煙突やスパークアレスターが別売りのものも多く、全部がセットで購入できるのは有難いです。
煙突パーツをすべて繋いで薪ストーブとして使おうとするとこんな感じです。
全部繋ぐと長くて見た目にも不安定なことが直ぐわかります。
煙突の長さによってストーブの炎の強さや安定具合も変わるそうなので、試しながら使っていくことになりますが、すべてのパーツを繋いだ最長の状態で使う場合はワイヤーやロープなどで固定する必要がありそうです。
Wood Camping BBQ Stove のサイズ
販売元のホームページで確認したところ、ストーブを組立てた際のサイズは、 45×25×高さ48cm(脚収納時 24cm)。煙突を最大まで伸ばした際の高さは約240cm、煙突径は60mmとのことです。
ただ、中華製ですしね、公表されていた数字と実際とが違うなんてことも考えられますので、一応サイズも測定してみました。
多少誤差はありますが、概ね公表されていたとおりの寸法です。
煙突も計ってみましたが、高すぎて図るのシンドい…
こちらも公表されていたものとほぼ同じでした。
かなり小型のストーブですので、ポンチョテントのような小さなテント内などでも使えそうですし、脚を伸ばした状態の高さが48cmあり、外で使うにも便利なサイズだと思います。
普段は荷物が増えるのが嫌なので、椅子などは持ち歩かず、もっぱらレジャーシートの上に座り込んでしまうスタイルですが、夏にBBQなどをするときや、今後別の大き目のテントなどを買った際などには、折りたたみのアウトドアチェアーやテーブルなど、多少高さのあるアウトドアギアを使っていこうかと思います。
ポンチョテントに薪ストーブをインストール
さて、この薪ストーブを購入した最大の目的はポンチョテントでの利用でした。
いよいよインストールです。
なかなか良い感じじゃないか。
テントの奥にそれなりにスペースも確保できているし、これならなんとか使えそうです。
脚をたたんだ状態で入れています。
ポンチョの腕を通す穴から煙突を外に出します。
実際に使う際にはテントに煙突が触れるないように防熱メッシュガードを利用します。また、このままだとストーブ下の地面が焦げてしまいますので、防火布を敷いたり、ストーブと地面の間に何か多少厚みのあるものを挟んで、高さをつけようと思います。
ストーブをどういう向きで使うかが問題ですが、実際に火を入れてから微調整しようと思います。
実際に火を入れないのか?
って思いましたよね。
当然火入れをするつもりでキャンプ場までやって来たんですよ。冒頭にも書きましたが寒い日でしたから、すぐにでも焚き火を楽しみたかったのです。
しかし…
危惧していたことが現実に… これぞ中華クオリティー
先にも書いたように、この薪ストーブ、BBQコンロとしても使える構造なのです。
このようにしてストッパーで天板をコンロに固定して薪ストーブとして使うのですが、いかにも壊れやすそうですよね。
私もその点は昨日の記事にも書いたように、購入前から危惧しておりました。
そして、その心配が現実のものとなってしまいました…
写真だとイマイチ伝わらないかもしれませんが、ストッパーのバネが完全に駄目になっていて、パチンと止められないんです。ゆっるゆる。
4ヶ所ストッパーがあるのですが、そのうち2ヶ所がこの状態。
これぞ中華クオリティー。
中国製品って高品質なものが多くなってきましたが、やっぱりまだまだ安心しきってはいけないですかね。
ただ、この箇所以外に問題はありませんでしたので、同シリーズのBBQコンロにならないタイプのものであれば問題なく使えると思います。
また、このストーブにしても不具合箇所も自分でも直せそうな程度の不具合です。
とは言え、修理する道具も持ってきていません。
せっかくキャンプ場まで来て、寒い思いもしましたから、なんとか使いたいところですが、この状況で使うのはどう考えても危険。
泣く泣く火入れをあきらめて、テントにストーブをインストールだけして帰宅することとなったのでした…
Wood Camping BBQ Stove の販売元に問い合わせる
バネがダメになっているだけなので、自分で直せそうですし、販売元に問い合わせれば交換用パーツもあるかもしれません。
先ずは販売元にメールで交換パーツがないか問い合わせてみました。
すると、今後の販売のためにも故障の状態などを確認したいので着払いで送り返してくれとのことでした。
なんでも、修理するか新しいものを送るかしてくれるとのことです。
いやぁ~ それは有り難い。
自分で直せそうとはいえ、火を使う道具ですからね。プロに見ていただけるのであれば、それに越したことはありません。
というわけで、薪ストーブデビューは修理を終えた薪ストーブか、新たに交換された薪ストーブが届いて以降になります。
ぶっつけ本番は怖いので、どこかで使っておきたいところですが、日程的に正月休みの冬キャンプでデビューになる可能性が大です。
テント内で一酸化炭素中毒になったり、煙に燻されてカエルの燻製にされないように、ストーブの使い方だけは予習しておきたいです。あと、一酸化炭素の探知機なるものがあるようなので、先程、デジタル温度計とともにポチっておきました。
この他にも「薪ストーブを使うなら持っておいたほうが良いぞ」ってものがあれば、ご教授いただけると幸いです。
薪ストーブに火入れできなかった未練…
ホント残念です。
結構気合を入れて来たんですけどね…
見て下さい。ガンガン薪を割ってやろうと、はてな名物の手斧を押し入れから引っ張り出してきました。
アパートぐらしだと使う機会なんて普通ないんですけどね、何故か持っているんですよ。いつ、何の目的で買ったのか全然おぼえていませんが、たぶん御柱祭の影響です。
こういう一般家庭には不似合いな山道具を何故か持っているって人、諏訪には多いような気がします。
薪ストーブでピザを焼こうとスキレットも準備してきたました。
天然酵母で発酵させたピザ生地を準備していたのですが、しょうがないので家で焼いて食べます。時間があったらそのうち記事にします。
そんでもって、ピザを喰いながら、美味しいコーヒーとか考えていたわけです。
今考えても、最高の休日の流れだったな… 帰りに温泉にでも寄れば完璧だった。
それなのに…
薪ストーブが悪いわけじゃないんだ。
販売元が悪いわけじゃないんだ。
結局、キャンプ場に行く前に確認しなかった、そして、こうなる可能性を十分に予期していたにも関わらず、万が一の場合でも「ブログのネタになる」などとわけの分からん保険をかけて中華製ストーブを購入したブログ脳の自分がいけないのです。
というわけで、このシリーズの次回更新(完結)はたぶん正月になります。
では、また。