先週末のこと。山々を彩った紅葉もスッカリ散り、季節は冬に移り変わろうかという11月の寒空の下、私は一人キャンプ場に来ていました。
目的は購入したテントの試し張り。
ソロキャンプをしようとお盆休み前に買ったものなのですが、キャンプをするための連休がとれずに、こうして未使用のまま冬を迎えようとしているわけです。
この調子ですと、しばらく連休はなさそうなので、初使用は正月休みになりそうです。
冬キャンプは冬キャンプで楽しいのですが、今回購入のテントはなんとも季節感のないデビュー戦になりそうです。
そんなわけで、以下は購入したテントの紹介と試し張りの様子です。
- ポーランド軍のポンチョテント
- 2枚のポンチョ(テントシート)をつなぎ合わせるテント
- このポンチョ(テントシート)はポールやロープは別売り
- ポンチョ(テントシート)の表裏
- ポンチョテントの2ポール化
- ポンチョテントの内部の様子
- ポンチョテントにファスナーを付ける改造
- ポンチョテントに薪ストーブをインストールしたい
ポーランド軍のポンチョテント
買ったのはこのテント。
たたんだ状態だとなんだか分かりませんが、ポンチョテントなどと呼ばれているポーランド軍のテントです。
これのオリーブ色のものを2枚購入しました。
YouTubeで検索すると利用者の動画がたくさん出てきますが、ブッシュクラフトなど少し野性的というか男臭いキャンプスタイルが好きなキャンパーに人気のミリタリーテントのようです。
広げてみると、なにやらナンバリングされていて、たしかにミリタリーアイテムなのだなぁと実感します。
ナイロンなどの化繊ではなく、コットン製のテントがほしいと思いあれこれと探しているうちに目に留まり購入しました。
キャンプにしても登山にしても、私にとってのアウトドアって、自然の中で美味しいものを食べるってのが目的みたいなところがあって、装備品やスタイルにはそれほどこだわりったことはありません。
ですが、今回は珍しく「カッコイイ!!」って思っての購入です。今後はキャンプ用品はこの路線で買い揃えていこうかな。
もう一つ、パップテントと呼ばれるミリタリーテントにも興味があったのですが、こちらはほしいと思ったアメリカ軍のものがなかなか手にはいらないようなのであきらめ、楽天やアマゾンでも購入可能なポーランド軍のポンチョテントをポチりました。
2枚のポンチョ(テントシート)をつなぎ合わせるテント
ポーランド軍の「ポンチョテント」と表記しましたが、正式名称が何というのかよく分かりません。テントの形状からそう呼ばれるようになったのだと思います。
通常、テントと言えば一枚の幕を張るものですが、このテントはこのように2枚の幕を使います。
そして、この1枚ずつが、ポンチョとして使えるのです。
いや、ポンチョを2枚つなげるとテントとして使えるのかな?
こんな感じのポンチョです。かなり大きいです。
私、174cmありますが、裾を引きずらないように着ようとすると、このザマです。
ただの怪しい人です。顔を隠しているせいもあるでしょうが、控えめに言って変態とか変人の類にしか見えません。これ着て歩いていたら職質されるのは確実でしょう。
ですからポンチョとして使うことはおそらくありません。
1枚ではテントになりませんので、2枚のポンチョを購入するわけですが、ポンチョとして使わないものを2枚購入したというのだから、よくよく考えるとおかしな話です。
この2枚のポンチョをこのようにボタンで止めていきます。
生地が厚手な上に、雨対策だと思いますが、2重に留めるようになるのでボタンを留めるのが大変です。
後で書きますが、テントの表裏をどうするかユーザーの間で話題になるのですが、今回は裏側が外側になるように組み合わせてみました。
留めていくと、1か所変なボタンが有りました。
ん~ これはどうしたことか?
テント上部のボタンなのですが、ボタンを掛けられそうなのだけれど、穴が空いていない… 補強はされているのですけどねぇ…
こういうデザインなの? 開け忘れなの?
詳しい人いたら教えてください。
おそらくポンチョとして使うことはないだろうと思いますので、2枚をつなげた状態で保管します。
このポンチョ(テントシート)はポールやロープは別売り
物によってはテントポールやペグ、ロープの類もセットで購入できるようですが、私の買ったポンチョテントはポンチョのみ、つまりはテントの幕のみのものです。
ですからそのままではテントになりません。
ポール、ペグ、ロープを別途購入しています。
その上で、使用前にちょっと準備。
こんな風にロープを輪にして結び、テント下部の に通しておきます。
テントを張る際には、このロープにペグをかけていきます。
簡単にチャッチャと使える道具も良いものですが、あれこれ自分で準備していかなければいけない道具というのも愛着が湧いて良いものです。
こういうメンドクサイ道具、私は大好きです。いじり倒してやります。
ポンチョ(テントシート)の表裏
先に少し書きましたが、このポンチョテントの利用者の間で意見が対立している事柄があります。
それはテントの表裏について。
元がポンチョなのだから、ポンチョの表をそのままテントの表にすれば良さそうなものなのですが、裏面を表にするほうが正しいとか、使いやすいとか、色々と情報が出回っていて、
果たしてどちらが正しいのか?
今回は取り敢えず、あまり考えずにこんな感じで立ててみました。
悪くない。
次回は表裏入れ替えて張ってみます。
ポンチョテントの2ポール化
通常このテントは真ん中に140cmほどのポールを立てて使います。
ただ、この張り方だと幕の中ほどが弛んでしまい、見た目にもキレイではありませんし、内部もなんとなく狭く見えます。
さらに言えば、そう広くもないテント内のど真ん中にそびえ立つポールの存在感。
言ってしまえば「邪魔」です。
とは言え、家で言えば大黒柱たるこのポールを取り払ってはテントになりません。
そんなわけでこのテントの利用者の間で流行っているのが、ポールを2本使ったテントの張り方です。
L字のパイプや、ストッパーを使って2本のポールを固定することが多いようです。
私もそのつもりでいたのですが、購入したつもりで買い忘れていたようです。仕方がないので、それぞれ別のまま可動式のポールを突っ張らせてみました。
別に2本を留めなくても可動式のポールであれば、シッカリと突っ張らせれば留めなくてもこの通り安定しました。
ちゃんと立ってるでしょ。
ただ、そうは言っても、留め具があったほうが設営も楽そうなので後日購入します。
外から見るとこんな感じです。
テント内を広く使うことができそうです。
ポンチョテントの内部の様子
1ポール時は幕が垂れ下がってしまい、狭さを感じましたが、2ポールにすると非常に広く感じます。実際には大した差ではないはずなのですが、不思議なものです。
基本的にこの2ポールの状態で使用する予定ですので、この状態でのサイズを図ってみました。
ポールからポールまでの一番広い部分を測定するとこんな感じです。
約250cm。
コットを入れて使いたかったのですが、一番広い中央部であれば入れられそうです。
もっとも、ど真ん中に配置するようなことはありませんので、奥に押し込むようになるので、あまり大きなものは使えないでしょうし、十分な広さとは言えないので幕内のレイアウトが難しそうです。
それから気になったのは暗さです。
流石はミリタリーテント。丈夫で分厚い生地を使っています。
入り口を閉じてしまうと、昼頃だというのに真っ暗になります。
また、冬の寒風も完全にシャットアウトしてくれ、幕の中に入るだけで、だいぶ暖かく感じました。
ただ、これ、冬だからありがたく感じますが、夏は地獄だと思います。
ポンチョテントにファスナーを付ける改造
今回購入したポーランド軍のポンチョテントや、パップテントの愛好者の多くが行っている改造で、ファスナーの取り付けがあります。
2枚のポンチョをボタンでつなぎ合わせてテントにするため、当然のことながら、入口部分はこの通りボタン式です。
これが不便なので、ここにファスナーを付けるわけです。
私も当初はこの改造を行うつもりでした。
見てください。そのつもりでミシンも購入しました。
これも後日記事にしたいと思っていますが、こんな玩具みたいな姿のくせに、結構シッカリ使えています。
ただ、ミシンまで買っておいて、何なんですが、こうして試し張りをしてみた結果、「この改造はする必要なのかな?」と思うに至りました。
思った以上にボタン留めは大変でしたが、テント後方のボタンは外すことはないでしょうし、入り口もこんな風にゴムロープで留めておけば、事足りるんですよね。
隙間なくピッタリと締めることはできませんが、外から中は見えないようになりますし、ゴムロープなので、幕を引っ張れば伸びますから出入りしやすいです。
そもそもシッカリと戸締まりする必要があるのか否か?
この改造に関しては実際に一泊してみてから考えることにしました。
ポンチョテントに薪ストーブをインストールしたい
そもそもどうしてこのテントを買ったかということにも関わってくるのですが、前々から薪ストーブをテントにインストールして冬キャンプをやりたいと思っていました。
いつかその魅力についても書きたいと思いますが、冬キャンプって楽しいんですよ。スゴく。雨は降らないし、虫はいないし、他のキャンパーもいないから静かだし、ホント最高。
ただね、やっぱり寒い。だから防寒対策でストーブを持っていくのだけれど、このストーブを薪ストーブにするってのが以前からの憧れでした。
それで薪ストーブを入れるのであれば火の粉で溶けたりしないように、化繊のテントではなくコットンテントだろうなぁと探してみたのですが、コットンテントって高いしデカイ。
気楽にソロキャンプで楽しむのにちょうど良いテントはないものかと思っていたらYouTubeで数多くのキャンパーがこのポンチョテントやパップテントなどのミリタリーテントに薪ストーブをインストールして冬キャンプを楽しんでいるのを見かけました。
「良いじゃん、コレ。」
すぐに買いましたよ。冬キャンプ用に。
もっとも、いきなり冬キャンプで使うのも不安でしたので、本当は夏、秋に数回は使っておきたかったのですが、この分だと正月にぶっつけ本番になりそうな気配です。
ともかく、一応テントは張れるし、ストーブを入れるには十分なスペースが有ることも確認できました。
あとは私の冬キャンプの主役たる薪ストーブをインストールするのみです。
というわけで、次回予告。
「ポンチョテント用薪ストーブ購入」
では、また。