少し前に業務スーパーでワインビネガーを購入しました。
左側のやつね。価格は忘れてしまいましたが300円程度の安いワインビネガーです。
昨晩はこれを使って一品作りました。
安物のワインビネガーを風味豊かな絶品ソースにする
このワインビネガーは、普段はオリーブオイルと塩コショウを混ぜてドレッシングとして使うなど、普通のお酢を使う感覚で使っています。
ただ、このようにそのまま使っても良いのですが、所詮は安物、チョッとばかり刺々しい味と風味です。
この粗い感じを取り去る簡単な方法は加熱です。熱を通すと味も香りも丸くなりますし、旨味が増すような気がします。香りづけに少しだけ入れるとグッと本格的な味付けになります。
で、今回紹介するソースはそんな加熱処理によるソースです。作り方は簡単。弱火で煮るだけ。
鍋に適当な量のオイルビネガーを入れて、弱火にかけます。焦げると苦くて喰えたものじゃないので、絶対に焦げないように弱火でじっくりコトコトがポイントです。
ジックリと煮詰めてビネガーの量が半分~3分の1位になったら完成です。今回は3分の1まで煮詰めました。トロントロンです。
冷めたところで容器に移して使います。加熱したビネガーの風味は落ちやすいので作り過ぎないようにしましょう。
実はなじみのレストランのシェフ直伝だったりする
このいい加減なソースのつくり方ですが、実はプロ直伝だったりします。
以前に記事にしたことのある、お気に入りのレストランでシェフに教えてもらいました。
このソースが良く使われているのですが、どの料理にも合う深みのあるソースが気になってしまい、「このソースの正体はなんなの?」と聞いてみたところ、「あ~、ビネガー煮詰めただけだよ。」って。
「嘘つけ、こんな濃厚で複雑な味になるもんか。」と思いながら、「へ~、そんな簡単なことでこんなおいしいソースになるんですか。」と返すと、「丁度ソース作るところだから見てきなよ。」と厨房に通してもらいました。
流石に私のような安いワインビネガーではなく、高そうなバルサミコで作っていましたが、本当に煮詰めるだけ。
「安いビネガーでも結構おいしくなるからやってみなよ。」
そう言われて作ってみると、これが本当に美味しい。以来、業務スーパーの安ビネガーを買っては煮詰めてソースを作っています。
盛り付けるとそれっぽく見える
さて、ビネガー煮詰めてソースにしたら容器につめかえて使います。
100円ショップなどに売っているこんな感じの容器に移すと盛り付けがしやすいです。
いつもの様にニトリのスキレットで鶏肉をソテーしただけなのですが、白いプレートに盛り付けて、ワインビネガーのソースを散らすだけで、いつもよりもグレードが高い料理のようになります。
まぁ、散らし方についてはもう少し工夫が必要かもしれませんが…
ソースのテリが良い感じでしょ。これを食材に絡めていただきます。
煮詰めた具合にもよりますが、まろやかで深みのある味と、どこか甘酸っぱい香りが楽しめます。そのまま使うよりも、フルーティーな感じになります。「あぁ、君はもとはブドウだったなぁ」って。
肉や魚にも合いますが、サラダにドレッシングとして使っても美味しいです。まさに、何にでもある万能ソースです。
このソースを使った美味しい料理もいくつか教えてもらっていますので、そのうち紹介させていただきます。
では、また。