このお題を見たとき、これは書かねばっと思った記事が2つあります。しかし、そのどちらもが、おそらくははてなの運営側が期待している内容とはかけ離れているものです。
でも、気にせず書きます。鍋と言えば… で、ピンと来てしまったのだからしょうがない。
カキ鍋でも、カニ鍋でも、チゲでも、チャンコでもなく、私の中で鍋と言えば、土鍋で作るヨーグルト。その名も「土鍋ヨーグルト(そのまんま)」です。
では、以下は土鍋ヨーグルトについて
準備するもの
以下のものを準備してください。
- 土鍋
- 湯たんぽ
- 新聞紙
- タオルケット
- 牛乳
- ヨーグルト(種菌)
最近は「湯たんぽなんてもっていない」って人も多いようですが、そんなに特別なものは使いませんので、すぐに揃うと思います。
作り方
1.土鍋で牛乳を沸かす
土鍋に牛乳を注ぎ、火にかけて沸かします。土鍋の消毒も兼ねますので、ふたをした状態で沸騰させてください。
沸騰後、牛乳が50~60℃ほどに冷めるまで放置します。その間に、次の準備をすすめます。
2.お湯を沸かして湯たんぽを準備
特に注意点はないです。沸騰したアツアツのお湯で湯たんぽを作ってください。
タオルケット、新聞の順でテーブルに敷き、その上にお湯の入った湯たんぽを置きます。
3.牛乳が冷めたら種菌のヨーグルトを投入
市販のヨーグルトを投入します。2回目以降は自分で作ったヨーグルトを入れても構いません。
詳しくは後述しますが、大きな塊の状態で入れたほうが失敗が少なくて済みます。
4.湯たんぽの上に鍋を設置、新聞とタオルで包んで保温
2で準備した湯たんぽの上に、ふたをした状態の土鍋を設置。
新聞とタオルケットで包み、保温します。
この状態で一晩おいておくと、牛乳がヨーグルトになります。温度を維持する必要がありますので、室温によって新聞紙・タオルケットの枚数などを調整してください。
5.一晩放置
果報は寝て待て。
朝起きるころには牛乳は固まってヨーグルトに変わります。
鍋の温度を維持するために、できるだけ暖かい部屋に置いておきましょう。
作り方のポイント
1.消毒
雑菌が混ざると腐ります。ですので、牛乳はふたをした状態の土鍋で沸騰させ、煮沸消毒してください。
2.温度管理
一番重要なことです。ヨーグルト菌は40~50℃くらいの温度で増殖します。ですので、このくらいの温度で鍋を維持できるようにします。冷めれば固まりませんし、あまり熱いと菌が死んでしまいます。
少し高めの50~60℃くらいの時にヨーグルトを塊でいれると、温度が多少下がり丁度良いくらいの温度になります。また、仮に菌が死んでしまうような高い温度であったばあいも、塊で入れれば、外側の菌は死んでも塊の内部まではすぐには高温にならず菌がいきのこります。
3.保温の仕方
新聞紙が保温効果高くて良いです。この際、重要なのは空気の流れを遮断するような保温方法はとってはいけないということです。空気が入ってこないと、菌が呼吸できずに死んでしまいます。
4.材料のチョイス
使用する牛乳と種菌のヨーグルトの選択で味も固まり方も千差万別です。牛乳を豆乳に替えても美味しいです。
ただ、低脂肪乳などを使うと、乳清とかホエーと呼ばれる複製物が多く、キレイにヨーグルトが固まらないので注意が必要です。
あとは朝まで待てば、この通り!!
今回はチョッとホエーが大目ですかね。でも、割とキレイに固まっています。
いつぞや作った生姜ジャムをのせていただきます。
そのまま食べても美味しいのですが、チョッと多すぎますので、水切りヨーグルトを作りました。
このようにザルにクッキングペーパーを載せて、そこにヨーグルトを入れて水気(ホエー)を切ります。
クリームチーズのように使います。
ホエーは化粧水などとして使えるそうですが、30代の独身男は毎回使い道に困ってしまいます。何か良い利用方法をご存知の方は教えてください。
お子さんと自由研究で
冬休みは自由研究ない学校の方が多いですけど、楽しく発酵について学べますので、実験してみてはいかがでしょう。「毎日、この作り方でヨーグルト作りましょうよ」なんて言いません。ちょっと、お遊び感覚でやってみると面白いと思います。
ヨーグルトなんて買えばいいですし、最近は簡単にヨーグルトを作れる器具もありますので、こんな方法で作るのはメンドクサイですよね。
実際、自分もこの作り方でヨーグルトを作ったのは久しぶりです。今はヨーグルトを作る機能がついている炊飯器で作っています。よくよく考えると、変な機能付けたもんですよね。こんな機能ばかりつけていくからおかしなことになったんだよ。サンヨーさん。
さて、鍋絡みで書きたいと思っていた2つの記事のうちの一つはこれで書けました。でもこれは言わば露払い。本当に書きたい内容はもう一つの方です。来週中に公開予定ですのでお楽しみに。
では、また。
※追記
土鍋シリーズ第2弾 土鍋納豆について書きました。こちらも是非お楽しみください。