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風邪予防に花梨(かりん)のハチミツ漬け

今週のお題「おすすめの手土産」

手土産というか、旅行土産の話。

普段、日曜日にはボランティアで観光ガイドをしています。昨日は諏訪湖マラソンのためにお休みしたが、この時期は上諏訪駅から高島城へ向かい、その後酒蔵通りに行き、駅に帰ってくる街歩きガイドを行っています。

この街歩きガイドは上諏訪駅のすぐ横にある観光案内所をスタートとしており、時間になるまでの間、案内所のおばちゃん お姉さまがたと様々話などをして過ごします。先週もそうやって過ごしていると、「これお土産にもっていきなよ。」と紙袋を手渡されました。手に取るととても良い甘い香り。花梨(かりん)を頂きました。湖畔の花梨並木で採集されたものだそうです。

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写真をみてお気づきの方もいるかもしれませんが、これ、諏訪では花梨と呼ばれていますが、正確にはマルメロだそうです。後述しますが、その辺もわかったうえで、諏訪ではこれを花梨と今でも読んでいます。

 さて、頂いた花梨ですが、呑兵衛の自分としては花梨酒にでもしてしまいたいところですが、お土産として渡された際に「教室の生徒さんらにも飲ませてあげて」と言われてしまえば、お酒に漬けるわけにいきません。簡単に作れるハチミツ漬けにでもしようと思います。

ハチミツ漬けの作り方

作り方というほどのものではありません。花梨をきれいに洗い、皮と種を取り除かずに、小さく切ってハチミツに漬けるだけ。以上です。こんな説明では納得いかんという人はクックパッドでも検索してみてください。同じことが丁寧に書かれています。

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丁度良いビンがなかったので、とりあえずタッパーです。数週間するとハチミツに香りが移ります。お湯に溶かしたり、紅茶に混ぜたりして飲みます。あ、ここで焼酎のお湯割りに混ぜても良いのか。そうすりゃ、呑兵衛も満足だ。

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花梨は喉にとてもよく、風邪予防にもなります。寒くなると諏訪では定番の味です。

何故、諏訪では花梨が親しまれているのか?

ほかの地域では花梨ってそんなにメジャーな果実ではないみたいですね。でも諏訪ではなじみの果実でとても大事な果実です。何年か前にNHKで放映された諏訪が舞台の朝ドラのタイトルも「かりん」だったように、花梨(正確にはマルメロ)は諏訪を象徴する果実なのです。

諏訪市内の花梨(マルメロ)は江戸時代に江戸城から高島藩に移植されたのが最初だと言われています。そして、この時「花梨」と呼称されていたことから、約400年たった現在でも、諏訪ではこれらを花梨と呼んでいるのです。

 

かりんは諏訪地方では戦前から栽培されていましたが、その果実は独特な芳香を放って美味しそうだが加工しなければ食用できなかったため農家でも持て余していました。そんなとき、都市計画事業として湖畔道路が完成し、沿道植樹として全国で例のない特殊を木にしようと選定が始まります。そして江戸時代から諏訪地方で栽培されており、県下唯一の特産地であり、さらには全国的に見ても他所に見られない樹数と生産高があり、日本唯一の特産地であったことから「花梨(マルメロ)」が選ばれたのでした。その後、農家より無償提供されたかりんを昭和41年春に植樹し、同年10月に「かりん並木」が誕生しました。

今では花梨は市木でもあり、市のキャラクター(かりんちゃん)などにも使われています。また諏訪湖畔にはかりん並木では、毎年10月下旬には「かりん祭」が開催されています。

 

お土産にもどうぞ

諏訪名物って結構いろいろあります。でも、折角この時期に来られるのであれば、やっぱり花梨を推します。果実の状態のものをお買い求めいただいて、上記のようにご利用いただくのも良いですし、お手軽な調理済みシロップやジュースやゼリー、羊糞、飴なども人気です。ほのかな酸味と爽やかな甘さが美味しいです。私はどちらかと言えば製品のほうをおススメします。間違いがありませんから。お土産で大失敗って精神的にきついですよね。

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