諏訪大社の上社本宮付近に用事があったので、ついでに本宮によって震災の終息を祈願してきました。
賽銭を投げて、手を合わせ、お願いを済ませたらすぐに帰る予定だったのですが、なんか、境内の様子がいつもと違う。
御柱祭の山出しが終わり、里曳きをひかえている今ならではの様子が見れたので、ちょっと紹介します。
曳き綱勢揃い
神楽殿に見慣れないものがたくさん置いてあったので、何かと思い見に行くと、御柱祭で使う綱でした。おそらく里曳きで使うものだろうと思います。
各柱ごと、男綱と女綱が準備されています。メド梃子同様、地区ごとに準備したものなので、少しずつ違いがあります。
これなんかは分かりやすいですよね。
見るからに違うでしょ?この綱は藤づるで作られています。
山出しは木落などの豪快な見せ場を遠目で見るお祭りという感じですが、里曳きは柱の近くまで行けますので、こういう綱の違いなどの地区ごとの違いを探すのも楽しいです。
これだけの綱の準備を目にすると、いよいよ、里曳きも間近という感じです。
宝殿の建て替えが進んでいた
御柱祭って木落しのイメージが強すぎて、肝心なことを地元民すら忘れているときがあるのですが、その正式名称を「式年造営御柱大祭」といい、その名のとおり「造営」が目的の一つです。
で、何を造営するかと言えば、御宝殿を新しくする建て替えます。
詳しくは以前にも書きましたが、本宮の場合、2つある宝殿を御柱年の度に交互に建て替えます。
御柱祭の前に行ったときには建設予定地にはこの通り、何もない状態でした。
それが、今日、本宮に行ってみると、だいぶ工事が進んでいました。
ここまでできると、だいぶ宝殿らしい。
長いこと諏訪で暮らしていますが、建設途中の宝殿を見るのは実は初めてです。後学のためにも今後はたまに進捗状況を見に来たいと思います。
御柱はまだ6年前のものが建っていた
他にも色々と違いがありました。
例えば、布橋の左に展示されていたメドデコはなくなり、新しい、今回の御柱で使われたものを向かい入れる準備がすんでいましたし、建御柱の準備などもされていました。
着々と里曳きの用意が整っていきます。
ただ、御柱はいまだ6年前のものが建っていました。前宮の柱は既に御柱休め(柱を抜くこと)がすんでいるようですが、本宮はこれからだそうです。日程さえ合えば、見に行きたいと思います。
一旦落ち着いた諏訪の町の御柱熱も、GWが近づくにつれて、また高まってきているような気がします。町中を曳いて進む里曳きの方が、みんなが参加している感じがして好きだという人も多く、特に柱に乗ったりできなかった子供や年配の人らが張り切っている感じです。
あとは、あれですね、お客様を迎える準備で大忙しの女性陣の愚痴がよく耳に入ってくる感じですかね。こいうい祭りだと男女で分業せざるを得ないので仕方が無いといえば仕方が無いですが、女性のお仕事は大変なことだと思います。ホント、御柱の度に美味しいお食事を準備していただき、ありがとうございます。
徐々に御柱熱を帯びつつある現地からのレポートでした。
では、また。