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寒さの厳しい冬や温度調整の難しい春・秋のキャンプには豆炭行火(まめたんあんか)が便利

ひとつ前の記事の続きというか、補足。 

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季節的に、既に賞味期限切れのネタのような気もしますが、「半年後位に誰かの目に留まれば良いや。」位のノリで書きました。

 

正月に行ったキャンプでは薪が燃え尽きるたびにテント内の温度が下がり、その都度、薪を追加せねばならず、温度調整で苦労をしました。

これを解消できるのではないかと燃焼時間の長い豆炭を薪ストーブに入れてみたのが、上記の記事でのこと。効果は覿面で、あまりに快適過ぎたために夕方には帰る予定が、いつの間にか寝入ってしまい、気が付いたら翌朝という信じ難い失態を演じるに至りました。

この件での原因ともなった「豆炭」ですが、そもそも何故これを使おうと思ったのか。

その発想の出発点となったのが今回紹介する「豆炭行火(まめたんあんか)」です。

湯たんぽは冷え込む早朝に一番ぬるい

これまで私は冬キャンプに行く際は必ず湯たんぽを持っていきました。

これがあるとないとでは快適さが全然違います。シュラフの中に湯たんぽを入れておくだけで随分と過ごしやすくなるものです。

ただ、不満もありました。

当たり前のことなのですが、湯たんぽは時間とともに容器内のお湯が冷めていきますから、明け方にはだいぶぬるくなっています。

でもね、一番寒いのって朝なんですよね。

「頼りたいときに限って、頼りにならない。」なんですか? ダメ男の話ですか? よく言われましたよ、コンチクショー。

それに冬のキャンプ場は水道が使えないことも多く、貴重な水を湯たんぽに使うのも勿体ないとも感じていました。

とは言え、なければないで寒いし…

そんなことを考えているときに見つけたのが豆炭行火です。

 

豆炭行火は朝まで冷めない

そもそも豆炭行火って見たことありますか?

若い人や暖かい地方の人なんかは知らないって人も多いのではないでしょうか。

これがその豆炭行火です。

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表面は金属製で、このままだと暖かくないどころか冷たいです。

側面にある止金具を外すと、こんな具合です。

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キャンプで使う際は、燃料となる豆炭はあらかじめ入れて持ち運んでいます。

中蓋の下はガラス繊維と石綿が詰められており、中央のくぼみに火のついた豆炭をセットします。

何度か使ってみましたが、あまり燃焼させすぎたものを入れると熱すぎたり、立ち消えの原因になるので、ほどほどに、2分の1くらい赤くなったくらいの豆炭を入れると丁度良いようです。

また、豆炭の熱がアンカの表面まで伝わるまでにかなり時間がかかります。就寝の2時間くらい前に豆炭に火をつけ、シュラフに入れておきます。

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アンカをむき出しのままだとやけどの恐れもあるので、付属の袋に入れて使います。この辺の使い方は湯たんぽと同じです。 

でも、もし湯たんぽをこの状態で放置したら、あっという間に冷めてしまいますよね。その点、豆炭あんかなら、このままにしていても朝までポカポカです。あんか内の豆炭は半日ほど燃え続けてくれます。

極寒の冬キャンプも豆炭行火で乗り切れる

私が初めてキャンプで豆炭行火を使ったのは今年の正月に行った冬キャンプでした。 

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正月のキャンプでは薪ストーブを使ってはいたものの、テントが広いうえに、煙突穴が大きすぎたために暖気が逃げやすく、テント内を快適な温度で維持することが出来ませんでした。

煙突穴

暖気はすぐに逃げてしまった…

それでも凍えることなく一晩過ごせたのは、シュラフの中に入れていた豆炭行火のおかげでもあるのです。

寝る前に火をつけた豆炭は、そのまま朝までアンカの中で燃え続けました。テント内の温度が下がろうとも、シュラフの中は常に暖かく、冷えた部屋でコタツに潜り込んでいるような状態だったわけです。

 

豆炭行火は自ら発熱するから湯たんぽよりも便利

豆炭行火のよいところは、自らが発熱している点だと思います。

保温し続けなければいけない湯たんぽと違い、自らが発熱していますから、シュラフや布団の中に入れておかなければ温度を維持できないということはなく、豆炭さえ燃えていれば、どこに置いておこうが必要な時に一定の暖かさを確保できるのです。

「朝寒いから…」などと考える必要はなく、暑いようならシュラフに入れなければいいのです。

そして、すぐに利用できる熱源として豆炭行火を手元に置いておき、万が一寒くなったならば、その時点で、ポカポカの状態の豆炭行火をシュラフに入れればよいのです。

極寒の冬キャンプはもちろん、その時々の温度に合わせて使用できるので、温度変化の大きい春や秋のキャンプでも重宝することでしょう。

GWにキャンプに行った際も日中は20度を超える暑さでした。夕方以降は涼しくなるとはいえ、就寝するころの気温では豆炭行火まで使えば暑くてかないません。

しかし、明け方には肌寒くなりますので、枕元に置いていた行火をいつの間にかシュラフに入れていました。

夏だってバカに出来ない朝の冷え込みに豆炭あんか

もうそろそろ家で眠るには暑くて寝苦しい季節になりますが、これがキャンプ場だとそうとも限りません。とくに標高の高い山のキャンプ場などでは夏場でも朝はかなり冷え込み、昼間の気温に合わせた装備だと寒く感じることも多々あります。

豆炭行火は、そんな時にも非常に便利に使えると思います。

上着や毛布などで温度調整するのも良いですが、荷物が増えがちです。私のようなめんどくさがりにはちょうど良い暖房器具でした。

 

以上、豆炭行火(まめたんあんか)の紹介でした。

では、また。

 

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