どうも。へそちゃです。
今日は11月11日。並び立つ4本の1。どうです?お宮にそびえ立つ四本の御柱を連想するでしょ?
ということで、かなり強引にタイトル通り御柱についてです。念のため書いておきますが、御柱を愛でる日なんてありませんので。
勘違いされがちな御柱のあれこれ
観光ガイドをしていると御柱祭の話になることが良くあります。そんな時、お客さまからたずねられたり、誤解されていることが多いことをまとめてみました。
1.御柱は坂から木を落とすだけのお祭りではないですよ
御柱祭!これが本当の木落しじゃぁ~! - YouTube
下社の木落しが有名なので、坂から木を落とすだけのお祭りだと思っておられるお客様が多いです。
勿論、木落は祭りで一番の見せ場ですが、それだけが御柱ではありません。山で切り出した巨木を神社まで20キロ以上の行程を曳行し、最後にお宮に建てる。その間6日。この長いスケジュールの一部分なんです。木落しって。
じゃぁ、他に何があるかって? それはまた別の話で。
2.御柱はお宮に各4本
これもよく誤解されています。諏訪大社が上社と下社に分かれていて、さらに上社には前宮と本宮、下社には秋宮と春宮というお宮があり、全部で4つのお宮があることから、お宮ごとに一本の柱があり、全部で4本だと思っておられる方が結構多いです。でも、実際はお宮ごとに4本です。ですから諏訪大社全体では4本×4宮=16本ということになります。
もっとも、御柱の本数ということで言えば、諏訪大社以外の神社など神様のおられる場所はほぼ全てに御柱を建てるので正確な数字はわかりませんが数千本はあると思います。
例外的に守屋山山頂の守屋神社奥宮にはありませんでした。詳しくはこちらをご覧ください。
3.数えで7年に1度、6年ごと申(さる)と寅(とら)の年に開催
7年に一度と言われることが多いですが、この場合の7年は数えで7年です。6年ごと申と寅の年に行われています。来年は申(さる)年です。そう。つまりは来年は御柱年ということです。
4.女性だって参加する
昔はそういうの喧しかったようですが、今は女性も参加できます。前々回の御柱祭では祭りの最終盤、お宮に御柱を建てる建御柱では女性が柱の上に乗りました。やはり、危険なこともあってそういうシーンでは女性はあまり目にしませんが、女性の木遣りなどはめずらしくもなくなってきた感じです。
5.毎回新しい御柱を使います
「この柱をまたお祭りで使うんですか?」とか「これが前回ので、あちらが前々回のお祭りの柱ですか?」みたいな質問をされますが、毎回4本すべて新しいも御柱を曳きます。古いものは公園でレプリカ(?)として展示されるなど再利用されています。
6.別に諏訪の男がみんな柱に乗りたいわけではない
「あなたもいつかは乗ってみたいんでしょ?」とよく聞かれますが、わたしはノーサンキューです。君子危うきに近寄らずです。危ないところに近寄ってはいけないと地球の歩き方にも書いてありました。
7.上社と下社で日程が違う
上社と下社では日程も行程も違います。TVで有名なのは下社の木落しです。上社にも木落はありますが場所が違います。どちらもそれぞれに楽しさが違います。
8.お祭りは1年中続く
春、諏訪大社の御柱祭が終わっても、御柱は続きます。今度はそれぞれの地区の神社の、道祖神の、小さなお社の、とにかく神様のいるところには御柱を建てますので、都度御柱祭りが開かれます。ですから、来年は1年中どこかで御柱を曳いている感じです。
来年はいよいよ御柱祭
いよいよ御柱祭です。6年に一度の天下の奇祭です。今後もこのブログでは御柱の情報を取り扱っていく予定です。もし、「チョッと面白いかも」と思ったなら、是非、来年の春は諏訪大社の御柱を見に来てください。
では。また。