先日、古御柱の曳行を紹介しました。
これまでお宮に建っていた柱を地中から抜き出し、いよいよ新しい柱を向かい入れる準備が整ったわけです。
今日は安国寺区にある御柱屋敷で里曳き祭を待っている新しい御柱を紹介します。
御柱屋敷とは言いますが、屋敷はありません
山出しを終えた御柱は御柱屋敷で里曳きを待ちます。「御柱屋敷」などと呼ばれているため、観光で来られた方などは大きな建物を探すようですが、屋敷はありません。ただの広場です。
場所は川越しを行った宮川のすぐ横です。
ここから御柱は川を越えました。そして対岸の土手を下り、綺麗に並べられます。
手前の4本が前宮、奥の4本が本宮の御柱です。それぞれ、左から一~四之柱です。遠くからだと小さく見えますが、近くで見るとやはりデカいです。
前宮の御柱
本宮の柱より全体的に少し細いです。写真右側の一から三之柱は樹皮が既に剥かれていますが、四はまだのようです。
山出しの際はどの柱も樹皮がついた状態で行われますが、川越しを終えるとこのように樹皮が抜かれます。
前宮一之柱です。やっぱりデカいし長い。ちょっと先端が反っています。
これは樹皮のついたままの四之柱。樹皮は5㎜~10㎜くらいでしょうか。かなり分厚い樹皮に覆われていることが分かります。
それにしても四之柱はいつ樹皮を剥くのだろう。もう、里曳きまで日がないのですが、間に合うのでしょうか?「一之柱を引き当てるまで樹皮を向かない」と願掛けをしていた地区もありましたので、もしかすると四はこのままなのかな?
本宮の御柱
三と四之柱は前後がブルーシートで覆われていました。綱でもついているのでしょうか?すみません、そのあたりは確認できませんでした。分かり次第、後日報告いたします。
これが二之柱。デカいです。よく見ると、柱に印がされていました。
何のためのものなのかよく分かりません。勉強不足ですみません。こちらも分かり次第追記いたします。
こちらが上社の8本の御柱で最も大きな本宮一之柱です。大きいし、形も綺麗で立派です。
樹皮を剥き立てなので、ピカピカに光っています。
里曳きは、この綺麗な柱にメド梃子を建てて町中を前宮と本宮まで曳行していきます。
山出しのような派手さや豪快さはありませんが、子供も女性も年配の方も、みんなが参加できる里曳きには山出しにはない独特の雰囲気があります。
上社の里曳きは5月の3~5日。ちょうどゴールデンウィークの後半三日間です。ご予定に余裕がございましたら、是非お越しください。
では、また。