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諏訪大社に来られる方必見。上社本宮の四本の御柱の見つけ方

諏訪大社と言えば「御柱祭」が有名ですが、せっかく参拝に来られても境内に建っている御柱のうち4本全てをご覧になれずにお帰りになる方が多いようです。
今回はそんな残念なことにならないよう、四本の御柱がどこにあるのか、どこから見ることができるのか紹介します。

諏訪大社と御柱について

本題に入る前に一応説明させていただきます。

観光ガイドをしている際によく、「諏訪大社はいくつあるのですか?」とか「御柱は何本あるのですか?」などとい質問をされること多いです。そこで、諏訪大社と御柱について簡単にまとめておきます。

まず、諏訪大社とは1つのお宮を指す名称ではありません。

諏訪大社は諏訪湖の周辺に四ヶ所の境内地をもつ神社です。諏訪湖の南側(諏訪市・茅野市)に上社、北側(下諏訪)に下社があり、上社には前宮と本宮が、下社には春宮と秋宮があり、この二社四宮を総して諏訪大社と呼びます。

上社 (かみしゃ)
 本宮 (ほんみや)(長野県諏訪市中洲宮山)
 前宮 (まえみや)(長野県茅野市宮川)
下社 (しもしゃ)
 秋宮 (あきみや)(長野県諏訪郡下諏訪町武居)
 春宮 (はるみや)(長野県諏訪郡下諏訪町下ノ原)

そして、この四宮それぞれに、拝殿を囲むように御柱が四本建てられますので、諏訪大社の御柱は合計で16本あるということになります。

ちなみに、諏訪大社のほか、地元では小宮(こみや)と呼ばれている大社以外の神社や、道祖神など神様のおられるところにはほぼ全てに御柱が建てられますので、「御柱は何本あるのか?」という問いには現状では正確にお答えすることはできません。

諏訪大社上社本宮の御柱だけは見つけ方を知らないと見つからない

さて、本題に戻ります。
御柱が拝殿を囲むようにあるのであれば見つけやすそうなものです。実際、諏訪大社の4つのお宮のうち下社の秋宮・春宮、上社の前宮の三宮では少し探せば四本の柱を見つけることができるでしょう。ところが、上社の本宮だけはそうはいきません。
何故か?
それは四本ある御柱の内、三之柱と四之柱の二本が人の目に付きにくい林の中に建っているからです。特に三之柱は初めて来られる方が見つけるのは至難の業だと思います。

そこで、初めて来られた方でもすべての御柱を見ることができるよう、それぞれの柱が良く見えるビューポイントと、地元観光ガイドがおススメする見どころなどを紹介したいと思います。

諏訪大社 上社 本宮一之柱

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鳥居をくぐって境内に入ると直ぐに目に飛び込んでくる巨大な柱。これが本宮で一番大きい一の柱。まぁ、これを見つけられないってことはないでしょう。本宮でボランティアの観光ガイドを始めて十年になりますが、未だに「一の柱が何処かわからない。」なんて質問を受けたことは一度もありませんから。

ただ、ここで、勿体無いことをしてしまうお客様が多いんです。
「いやぁ~、大きな柱だねぇ。さて次行こう。」こんなお客様が多いのですが、是非、正面だけではなく、柱の背中もご覧になってください。

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写真だとイマイチ解りづらいですが、平らに磨り減ってますよね。これ、御柱祭のときに御柱を山から曳いてくるの最中に削れたのです。

諏訪大社うち上社の御柱は、ここ本宮のものも、前宮のものも八ヶ岳の麓から氏子らによって神社まで曳行されてきます。20数キロ離れた場所まで、10tほどあろうかという大木を曳行してくるわけですから、こうして御柱の底面が平らに削れてしまうのです。

これを見ていただくと、御柱祭の雰囲気が多少は伝わるのではないかと思います。

諏訪大社 上社 本宮 二之柱

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参拝路を進むと威厳のある巨木が現れます。樹齢千年とも言われる大欅(ケヤキ)です。
さて、この欅があまりにも立派なために見落としがちになるのですが、隣に建っている柱が二の柱です。
この柱は目立つ場所に立っていますし、かなり大きな柱なのですが、何せ隣が凄すぎますので印象が薄くなってしまうようです。

観光ガイドをしていると「二の柱は何処にあったのかしら?」なんてお客様が結構おられます。

ちなみに二の柱はおよそ16メートルほどあり、一の柱より1メートルほど短いです。御柱は一の柱から少しずつ小さくなっていき、四の柱が最少となります。もっとも、比較の問題であって、決して小さいわけではありませんが。

諏訪大社 上社 本宮 三之柱

さて、この柱が最難関。でも大丈夫。初めての人でも簡単に見つけられる方法を考えました。
大欅の横を通り抜けた先に石灯籠があります。

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これです。このハート型の石灯籠です。珍しい灯籠なので直ぐに見つかると思います。
この灯籠の角に立ち、写真の右上にちらりと見える出早社(いずはやしゃ)というお社の屋根の右側、林の方を探してください。白っぽい、ツルンっとした柱が見つかるはずです。

 

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一度、場所が分かってしまえば場所を動いても直ぐに見つかります。見やすい場所を探してみてください。

諏訪大社 上社 本宮 四之柱

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宝物殿の左側から山の方を見上げると四の柱が見えます。
ここから山の方を見上げてください。

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先に書いた通り、諏訪大社上社本宮の4本の御柱で一番小さな柱がこの四の柱です。

遠いせいもあり、確かに小さく見えます。 しかし、それでも14~15メートルほどあり、近くで見ればこれもかなりの巨木です。

「そうは思えない。あれは小さいはずだ。」そうお思いの方は、是非次回の御柱祭にお越しいただき、間近でその大きさを感じてみてください。

最後に

これで諏訪大社の上社本宮の御柱四本全ての見つけ方の紹介は終わりです。

諏訪大社本宮を参拝の際は是非、全ての柱をご覧になって下さい。

 

本宮の御柱探しは宝探しみたいで楽しいと思いますよ。
毎年、修学旅行の学生らが悪戦苦闘しながら探しています。
三の柱を見つけた時は本当に嬉しそうです。

 

では、また。

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